- 大輪でバスを降りたのは我々だけだった。三峯神社の表参道を歩き始めた。雪が着いて少し凍った坂道を下り、橋を渡った。昔のロープウェイ駅跡までは広い道だった。左の山側には石碑がたくさん有った。ロープウェイ駅跡を過ぎると山道になった。
- 谷沿いに斜面を横切って進む道だった。雪の付いている所は半分くらいだった。つららの下がった沢を渡ると尾根を登るジグザグの道になった。登りつめたところにベンチが有ったので一休みした。軽アイゼンを付けた。
- ベンチから15分程であずまやに着いた。三峯神社まで登ると言う20代の男性単独行に追いつかれた。「妙法ヶ岳までですか。雪が多いでしょうね。」と声をかけられた。あずまや横の滝にはつららがたくさん下がっていた。長い休みを取る単独行者と別れて先へ進んだ。
- ジグザグに斜面を登る道だった。枯れ葉を残した木が有り、逆光に赤く輝いてきれいだった。雪のあるのは道の半分くらいで、無いところも多かったが、そのままアイゼンをつけて登った。所々に鹿よけのネットが有った。二回目に休んだ所のすぐ上に薬師堂跡が有り、あずまやが有った。
- 三峯神社が近づくと、ポツリポツリと家が現れた。人の気配はなかった。最後に一登りすると三峯神社の遥拝殿に着いた。観光客が数人いた。これから行く妙法ヶ岳が見えた。
- 遥拝殿から階段を下りて車道に出たところでアイゼンを外した。バス停上のベンチまで歩き座って昼食休憩にした。風が無く、日も当たって快適だった。
- ベンチから林道を10分程歩くと鳥居が有った。この先は再び山道で5-10cmの積雪が続いていた。軽アイゼンを再び付けた。準備している間に40歳くらいの雲取山からと思われる男性単独行者が下りてきた。
- しばらく進み、西側斜面を横切る道になると分岐が有った。雲取山への道と分かれ鳥居をくぐって妙法ヶ岳へ向かった。周囲はミズナラなどの明るい自然林で登山道の両側だけ杉が植えられていた。
- やがて左下がりの斜面を横切る道になった。尾根に出たところに鳥居があり雲取山方面からの道が合流していた。少し急な上り下りを繰り返した。再び鳥居をくぐると急な階段の下りが有った。下り終わったところで30歳くらいの男性単独行者とすれ違った。岩横の少し壊れかけた桟道を登り、最後の鎖の付いた階段を登ると山頂に着いた。
- 山頂は三峯神社の奥宮になっていて祠が有った。雲取山方面の眺めが良かった。祠の先まで進むと両神山と浅間山が見えた。時間が押していたので記念写真は省略し、展望を少し楽しんだだけで山頂を後にした。
- 三峯神社への帰りで革靴を履きコートを着た30歳くらいの男性単独行とすれ違った。鳥居先の斜面を横切る道では30代の男性単独行がいた。我々を道の谷側で待っているうちに足元の斜面が崩れ男性が50cmほど滑り落ちたのでびっくりした。山側に移動してもらった。
- 三峯神社にはバスがすでに待っていた。体が冷えないうちにバスに乗ることができた。