- 西丹沢ビジターセンター前に車を駐車して歩き始めた。霧雨が降っていた。白石沢キャンプ場跡でハーネス、渓流タビを付けた。沢沿いに堰堤をいくつかやり過ごして登り、ショチクボ沢が左手から流れ込むところで入渓した。
- 小雨が降っていた。水は膝上の箇所も有った。ナメ滝を登っていくと大滝30mに着いた。ロープを出し、Oさんを先頭に左側を巻いて登った。一番急なところは確保してもらった。巻き終わっての10mほどの下りには残置ロープが有った。
- 大滝からは、念のためしばらくロープを付けたまま登った。釜の有るナメ滝を3つほど登った。水量が多く、上半身まで水に濡れてしまった。石積み堰堤を過ぎると、単調な沢歩きになった。水晶沢出合でロープを外した。
- 水晶沢出合からしばらくは所々にナメを見ながらの単調な沢歩きが続いた。左に小滝が流れ込む標高930m地点で一休みした。休憩後、少し登って二俣の右側に入ると「ナメくの字滝」になった。この日は水量も多くてナメの登りを楽しめた。
- 上流部は谷がいくつにも別れ複雑な地形になっていた。GPSで畦ヶ丸避難小屋付近を目指して登って行った。水が無くなり、急坂になったところで小尾根に取り付いた。15分ほど登ると畦ヶ丸避難小屋北側の登山道に出た。この日は、沢では誰にも会わなかった。雨はようやく上がっていた。
- 登山道を左手に一登りすると山頂直下の畦ヶ丸避難小屋に着いた。小屋内にはカップルが休んでいたので、外のベンチに座って、渓流タビとハーネスを外した。
- 山頂からは登山道を西丹沢ビジターセンターへ向かった。登山道は良く整備されていた。「善六のタワ」まではブナ林が多かった。沢に出てからは曇り空の谷間になり、薄暗くて少し道が分かりにくくなった。
- 「本棚」を示す標識が有ったので行ってみた。最後の流れを石伝いにジャンプして渡ると滝のそばまで近寄ることができた。この日は水量が多く高さ70mの本棚ノ滝は迫力が有った。滝を眺めて休んでいると、ボーイッシュな感じの細身の女性単独行者がやってきた。最後のジャンプをためらって流れの手前から写真を撮っていた。
- 本棚ノ滝からの下りは薄暗い中、標識や沢にかかる橋を探しながら下った。下からの往復と言う女性も、通ってきたはずの道をうまく見つけられなかった。木橋が所々はずれていて、対岸に跳んで渡るところが有った。最後の堰堤の上部は5mほどの川幅だった。女性は来る時には靴を脱いで渡ったとのことだった。靴を脱ごうかと思ったが、12-13cmの深さだったので、靴を履いたまま渡った。靴の中が少し濡れてしまった。
- 西丹沢ビジターセンターに着くなり本降りの雨が降り出した。車の中で着替えをした。女性も無事下りてきて雨の中を下の駐車場の方に向かって行った。