- 今回は9人の団体で、初日が観光、二日目、三日目が森吉山と乳頭山登山の予定だった。ところが二日目以降の天気予報が悪かったので二日目予定の森吉山を初日に変更する事にした
- ゴンドラ山麓駅に着いた時は、すでに11時を回っていた。20分のゴンドラ乗車時間を有効活用する事にした。6人乗りのゴンドラに5人と4人に分かれて乗り込み、窮屈な中、登山靴に履き替え、昼食を取った。各自おにぎり、パン、東京駅で買った助六弁当、更にはカップラーメンにポットのお湯を注ぎ、山頂駅が近づくのを見ながら急いで食べた。
- ゴンドラ山頂駅からの歩き始めは潅木帯の登りだった。紅葉がきれいだった。木道が多く、所々に湿原も有った。次々登山者が下山して来たた。リーダーは、ゴンドラ最終時間15時半を気にして、いつになく足が速かった。
- 稜線に出て、しばらく行く手に山頂を見ながら歩くと避難小屋に着いた。小休止しただけで出発した。山頂手前では山道を修理している男性がいた。挨拶して作業を邪魔しないよう通り過ぎた。
- 最後に急坂を登ると山頂に着いた。森林限界の上で見晴らしが良かった。西に日本海と男鹿半島が見えた。風が強く少し下がった所で休憩した。少し余裕が出てゆっくりと展望を楽しむ事ができた。
- 下りは余裕が出たのでナナカマドの赤い実を楽しみながらゆっくり下った。山道修理の男性がまだいたので挨拶した。「上にはまだいるか」と聞かれたので「まだいます」と教えてあげた。ゴンドラ山頂駅手前からは展望台を経由した。展望台からの下りはスキー場ゲレンデ内の道で観光客も多かった。
- 翌日は予報通り雨だった。阿仁周辺にあるマタギ資料館、伝承館、異人館などを見学し地元の文化や歴史に触れた。田沢湖を経由し、夕方には雨と霧が立ちこめる乳頭温泉の黒湯に着いた。乳白色のお湯に浸かって体を温めた。夕食は山菜やきのこ、きりたんぽ、そして秋田の米焼酎に舌鼓を打った。
- 最終日も雨だった。乳頭山は中止し、散策組と温泉組に分かれて行動した。散策組は、まず孫六温泉の乳頭山登山口を見た後、霧のブナ林を散策した。小さな空吹湿原に寄り道した後、休暇村まで歩いて引き返した。黒湯に戻ると宿泊者は無料で入れるとの事だったので、ありがたくお湯に浸かって濡れた体を温めた。全員集合後、最後は田沢湖駅前の食堂で稲庭うどんを食べて締めくくった。
- 紅葉はきれいだったものの、1日だけしか登ることができず、全体としては残念な山行だった。