- 水曜日にもかかわらずバスは30人ほどの乗客で混雑していた。25人ほどが浅瀬入口で下車すると、バスはすっかり身軽になって丹沢自然教室へ向かって行った。大勢の登山者には先に行ってもらい、後からゆっくり歩き出した。
- 最初は車道歩きだった。暑いのでシャツ一枚になって歩いた。ふくらはぎを伸ばすと少し痛むので車道歩きからストックを使った。車道沿いにはキブシ、サクラ、ツバキが咲いていた。前方には真っ白な富士山が谷間に見えた。
- 滝壺橋の駐車場には20台ほど車が停まっていた。この日は登山者が多そうだった。登山口からはいきなり急登になった。雑木林の後、すぐに杉の植林になった。ところどころにミツマタが黄色く咲いていた。左右にはあちこちに鹿ネットが有った。数人の登山者とすれ違った。
- 植林が終わり落葉広葉樹の雑木林になると、いったんミツマタは少なくなった。山頂手前で同じバスから降りた60歳代の19人組の団体とすれ違った。これはもしかすると山頂は静かかも知れないと思った。山頂近くになるとミツマタの花が増えてきた。
- 山頂はミツマタの花に囲まれた広い場所だった。山頂標識近くには誰もおらず静かだった。それでも周囲を見回すと20-30m程離れたところにミツマタの花に囲まれて3人の登山者がいた。山頂東寄りからは丹沢湖を見下ろすことができた。倒木の上に腰を下ろし、ワインで乾杯した後、昼食休憩にした。しばらくすると60代の女性がやってきて、「こちらに来れば富士山が見えますよ。一人で見ているのはもったいないので知らせに来ました」と教えてくれた。行ってみるとミツマタの花の先に雲に隠れそうになった白い富士山が見えた。
- 権現山への稜線にも所々にミツマタが咲いていた。しばらく進むと植林が左手に出てきて急登になった。権現山までの間で10人とすれ違った。
- 権現山山頂にはベンチが二つ有った。座って一休みした。葉を落とした雑木林に囲まれた明るい場所だった。
- 権現山山頂からは広い尾根の緩い下りだった。ブナやミズナラの森で雰囲気が良かった。300mほど進むと岩混じりの急な下りになった。756m峰は手前の小鞍部から青テープの付いた踏み跡をたどって左側を巻いた。
- バスの時間が迫ってきたので最後は少し急ぎ足になった。導水管の建物の横を通り、鹿ネットの扉を数回通ると出発点の浅瀬入口バス停に着いた。
- バスで新松田駅に出て駅前で打ち上げをした。