- 3人のバス乗客のうち、平で二人が下りた。もう一人は皆子山とは反対側の比良を縦走する単独行だった。バスの待合室で支度をし、小雨の降る中、出発した。
- 積雪10cmくらいの林道を寺谷登山口まで歩いた。トレースは寺谷登山口から更にまっすぐ林道の奥へと続いていた。皆子山への木橋には人が通った形跡がなく、雪が積もっていた。木橋は梯子状になっていたので、雪をかき落としながら渡った。
- 登山道は沢沿いに付けられていた。赤テープを頼りに、沢の中を歩いたり横の斜面を歩いたりした。赤テープの間隔がところどころ開いていたので、道を捜すのに時間がかかった。一度間違えて斜面を登ってしまい、20mくらい引き返して沢を登り直した。最後に沢を離れて植林帯に入るところでは、40mくらい登っても赤テープが現れないので、元に戻って正しいルートであることを確認して登り直した。植林帯が終わり灌木帯になると、再び赤テープが頻繁に現れだした。
- 勾配がゆるくなり頂上らしき所に着いた。標識があり、山頂が右手の方角であることを示していた。30cmくらいの積雪をかき分けながら、ほとんど平らなところを5分ほど進むと本当の山頂があった。あちこちの木に山頂標識が取り付けられていた。雪の上にはウサギの古い足跡が有るだけだった。予定より2時間も遅れていた。雪面からそこだけ飛び出している三角点に腰を下ろして小休止した。
- 下りは、予定を変更して、元の道を下ることにした。自分の足跡が有るので迷わなかった。夏のコースタイムと大差ない時間で寺谷登山口に着くことができた。
- バス停に着いたときには雨はほとんどやんでいた。待合室で着替えをした。しばらく待っていると予定のバスが無人でやって来た。