- 箱根町には昨夜の新雪がうっすらと積もっていた。芦ノ湖の湖畔に出ると富士山の上の方が見えた。少し車道を歩いた後、指導標に導かれて古道に入った。石畳の道だった。江戸時代から生えていたと思われる大きな杉の木が何本も有った。新雪の上には先行者4-5人の足跡が有った。
- いったん車道に出、道の駅の向かいから再び山道に入った。すぐにベンチが有り、十二丁園地との標識が有った。ベンチの雪を払って腰を下ろした。
- しばらく杉植林をトラバース気味に歩いて行くと登り坂になった。坂を登り詰めると防火帯の切り開きに出た。切り開きの周囲は2-3mの高さの竹やぶだった。右へ一登りで海ノ平に着いた。富士山が正面に見えた。
- 稜線の神奈川県側に付けられた山道を歩いて行った。横には有料道路が走っていた。料金所の横あたりは眺めが良かった。料金所を過ぎてからは3mの竹やぶで展望のないところが続いた。すぐ隣の有料道路もほとんど見えなかった。樹林帯もあちこちに有った。日影には新雪が残っていた。道路に出たところだけ芦ノ湖が見えた。
- 山伏峠はピークまで登ってみた。ピークは樹林に囲まれ今一歩の展望だった。手前のレストハウス付近の方が展望が良かった。レストハウス近くまで戻り、神奈川県側につけられた巻き道を歩いた。巻き道にはブナが生えていた。
- 三国山山頂近くまで笹薮が続いた。ブナも時々生えていた。展望はずっとなかった。
- 勾配がゆるくなってくると山頂に着いた。山頂は2cmくらいの新雪が積もっていた。登山者が二人いた。ベンチが3つ有った。雪で湿っていたのでレインウェアを敷いて腰を下ろした。回りはブナ林で木の間から芦ノ湖が見えた。
- 山頂からしばらくはゆるい下りだった。ブナ林が続いていた。急坂になったところでブナ林は終わりになった。急坂は雪が踏みつけられて歩きにくかった。やがて林床に笹の生える雑木林になった。最後は防火帯になって湖尻峠に着いた。
- 湖尻峠からは石畳の道を下った。芦ノ湖に出たところが深良水門で、水がたくさん流れ出ていた。湖畔をのんびりと歩いた。湖尻水門からは水は流れ出ていなかった。桃源台の手前にある芦ノ湖キャンプ場からは雑木林の向こうに湖と三国山が見え、雰囲気が良かった。