- 北根室ランチウェイのスルーハイクも最終日になった。西別小屋は良い天気だった。シマアオジが鳴いていた。4時前にすっかり明るくなり、外のベンチで朝食を食べた。5時前に単独行者が車でやってきて登って行った。
- 水残り1リットルを持って出発した。良く整備された道だった。最初は樹林帯だった。やがて「がまん坂」の急坂になり笹原になった。風はさわやかだった。早くも日差しが暑くなってきた。道脇にはチシマフウロが咲いていた。カッコーが鳴いていた。ダケカンバが出てきたところで木陰に入って一休みした。振り返ると山麓の牧場にはは霧が出ていた。
- オダマキ、チシマフウロ、ハクサンチドリを見ながら登った。分岐から一登りでリスケ山山頂に着いた。摩周湖が見えた。少し湖面に霧がかかっていた。休んでいるうちに湖面の霧はすっかり取れた。
- 分岐に戻り稜線を西別岳に向かった。見晴らしの良い稜線だった。風が心地よかった。エゾツツジとミヤマキンバイが咲いていた。西別岳には大きな標識が有った。摩周湖がきれいに見えた。
- 西別岳からの最初の下りは少し急だった。平らになるとダケカンバの森になった。登山者一人に抜かされ一人とすれ違った。摩周岳との分岐にはベンチが有った。日差しが強いのでベンチを避けて木陰で休んだ。一休み後、木陰に荷物を置き、水とお菓子だけを持って摩周岳に向かった。
- 途中までは平らな道だった。登山者二人とすれ違った。ダケカンバの急坂になると、やがて山頂に着いた。摩周湖は鏡のように平らで、反対側の山と白い雲が湖面に映っていた。山頂は風が少なく、虫が多く飛んでいた。アマツバメ(腰が白くて大きめのツバメ)が風を切りながら飛び回って虫を捕まえていた。
- 分岐への戻りも暑かった。分岐に着いた時にはベンチが木陰になっていた。座って一休みした。水は残り300cc位になっていた。エゾハルゼミが鳴いていた。一休み後、荷物を回収して出発した。
- 笹原の見晴らしの良い稜線だった。右手には摩周湖が見えた。登山者一人とすれ違った。641m峰にはベンチが有り、ここまでを往復するハイカー二人が休んでいた。次の683m峰を過ぎるとダケカンバの樹林帯になった。だらだらとした長い下り坂になった。鞍部まで下ると笹原になった。鞍部で最後の水を飲み干した。
- 鞍部からは笹原や樹林帯が交互に現れる緩い登り坂を登って行った。時々摩周湖が見えた。暑かった。ようやく摩周第一展望台に着き、冷たい水をがぶ飲みした。
- レストハウスの向かいから下りの山道に入った。尾根の道で最初は笹原で見晴らしが良かった。やがて樹林の道になった。エゾハルゼミが鳴いていた。谷の道になり、小さな沢の先で林道に出た。林道を下り、林道ゲートの先で動物よけの扉を通ると畑地に出た。美留和駅まで歩き、北根室ランチウェイのスルーハイクを達成した。