- 予報は晴れだったが、登山口に着いたときは雨だった。あたりはうっそうとしたブナ林だった。タクシーが帰ってしまうと取り残された感じがした。レインウェアを着て出発した。
- まず吊り橋を渡った。続いて支流を左岸に渡るとジグザグの登りになった。レインウェアを着ているので暑かった。ブナの森で足元には時々ギンリョウソウが咲いていた。
- 潅木が多くなると勾配も緩くなり稜線の兎平に着いた。ウグイスが鳴いていた。雨は上がったが霧で視界はなかった。ウラジロヨウラクがちょうど見頃だった。ウツギもたくさん咲いていた。レンゲツツジは終わりかけだった。
- 稜線を北へ山頂へと向かった。草原が続くのかと思ったら、樹林帯が多かった。ウグイスが鳴いていた。樹林帯は南峰手前の肩のところに着くまで続いていた。
- 南峰を越えるとすぐに北峰の山頂に着いた。立派な避難小屋があった。相変わらず霧が濃かったので小屋で休むことにした。小屋の中には秋田の女性3人組がいた。バナナをご馳走になった。3人組が出発した後も霧が晴れないかとねばったが、結局、一瞬ふもとの水田が見えた程度で、良い展望は得られなかった。
- 帰りは稜線を少し北に進み、分岐を左に曲がって大曲方面へ向かった。分岐からしばらく進むと霧の下に出て視界が開けた。こちらも中腹のブナ林がきれいだった。
- 最後の沢沿いの歩きにくい道を下っていくと林道の登山口に着いた。林道を下に1-2分歩いたところで携帯が通じたのでタクシーを呼んだ。更に林道を下って鳥居のところまで来たら山頂で会った3人組がいた。ここに車を駐車していて、ちょうど出発するところだった。「乗って行ったら」と声をかけてくれた。タクシーを呼んだあとだったのでお礼を言って丁重にお断りした。