- ハチケン谷登山口に駐車した。準備をしている間に作業車がゲートを開けて林道を登っていった。
- ゲートの横を通って林道を登り始めた。午前中は降水確率が50%だった。歩いている途中で小雨が降ったが、すぐにやんだ。林道の周囲は新緑がきれいだった。ヤマシャクヤクが道脇に少し咲いていた。ミソサザイが鳴いていた。林道分岐のところで作業車は右に川を渡って進んだようで、右奥から重機の音がした。一休みすると風が少し冷たかった。
- 谷が二俣になり林道は右手に進んでいた。二俣から5分ほどで登山口の標識に導かれ登山道に入った。植林帯だった。稜線に出る手前で雁俣山からの道が合流した。稜線に出ると反対側は広葉樹林帯で新緑がきれいだった。ウグイスが鳴いていた。
- 稜線は石灰岩の岩が多くカルスト地形になっていた。岩には苔が生え日本庭園のようだった。1430m峰付近は新緑がきれいだった。林床にはカタクリの花が有った。曇り空で花びらは閉じていた。バイケイソウも多かった。山頂との鞍部にはヤマシャクヤクのつぼみが有った。
- 山頂は北東側の展望が良かった。前日に登った甲佐岳や熊本市街、海が見えた。山頂のすぐ下にはムシカリが咲いていた。花びらを閉じたカタクリも多かった。味噌汁とコーヒーを飲み、昼食のおにぎりを食べた。
- 山頂からはワナバ谷コースへ向かった。倒木が少し有り、道が分かりにくかった。赤テープに従って進んだ。平家山との分岐にかけてはブナの木などの新緑がきれいだった。ムシカリが咲いていた。バイケイソウも多かった。天気が回復してきてカタクリの花も開き始めていた。鹿を見かけた。
- 平家山分岐からの下り始めもブナなどの新緑がきれいだった。ヒメシャラの木も有った。標高1320m付近から植林帯になった。沢に出る前に林道を横切る箇所が有った。林道に下りるところが急でロープが取り付けられていた。沢に出たところには「最後の水場」の標識が有った。一休みした。付近にはヤマシャクヤクのつぼみが有った。
- ワナバ谷の沢沿いの道は崩れているところが多く、赤テープに従って下ると道が途切れてしまうことがたびたび有った。伏流になると沢の中の方が歩きやすかった。再び水が出てくると斜面を進む道になった。一箇所ガレ場が有りロープが張られていた。上に鹿でもいたのか小石が落ちてきた。落石が治まるのを待って緊張しながら通過した。登山口に着いてほっとした。この日は登山者には会わなかった。
- 車を置いたハチケン谷登山口へ歩いていると釣り師の軽自動車が止まってくれて乗せてくれた。1時間ほど歩く時間を節約できた。感謝。