- バス終点の平林で降り、車道を歩き始めた。氷室神社の鳥居をくぐると階段の参道で全部で519段有った。登り途中で親子に会った。父親は外国人で「とてもきれいで写真をたくさん撮った」と言っていた。
- 氷室神社からは登山道になった。植林帯だった。木がなくて見晴らしの良い箇所が一箇所有った。蒸し暑い日で上方にも下方にも霧がかかっていた。標高1050m付近に沢があった。冷たい水で咽をうるおした。
- 舗装の林道を横切り、更に登っていった。スズメバチが時々やってきてうるさく飛び回った。やがてカラマツが多くなった。シロマイタケが二箇所で木の根に生えていた。
- ほこら小屋の軒下にはアヤメが数輪咲いていた。小屋のすぐそばには水場が有った。小屋はきれいだった。中で一休みした。
- ほこら小屋からは針葉樹の原生林になった。登山道脇にはバイケイソウやマルバダケブキの葉が多かった。バラボタン平は一面のマルバダケブキの葉で覆われていた。周囲の木からはサルオガセが垂れ下がっていた。
- 山頂には7-8人の登山者がいた。原生林に囲まれ展望は無かった。霧も出てきた。一時、濃くなって視界50m程になった。木の根に腰掛けて一休みした。
- バラボタン平を経由して裸山へ向かった。苔に覆われた林床を楽しみながら歩いた。
- 裸山山頂直下では鹿よけネットに囲まれてアヤメが満開に咲いていた。グンナイフウロも咲いていた。ネットの中には入ることができずネットに開いた20cm角くらいの窓からアヤメを鑑賞した。周辺では30人ほどの登山者がくつろいでいた。ネットで覆われた所はサッカーグランドほどの広さが有った。ネットを一周した。裸山の山頂からは富士山と先ほどまでいた櫛形山山頂が見えた。
- アヤメ平も鹿よけネットに覆われていた。扉を開いてネットの中に入った。こちらもサッカーグランドほどの広さでグンナイフウロがたくさん咲いていた。
- 下山は唐松岳から丸山コースを経由した。唐松岳の先で少し道が不明瞭になったが、やがてはっきりして来た。丸山の巻道からは富士山が見えた。林道に出る手前で鹿を二頭見た。高尾付近では森の中からハンターの撃つ鉄砲の音と猟犬の鳴き声がした。
- 平岡まで出ると、森が開け見晴らしが良くなった。富士山や奥秩父の山々が見えた。周囲は畑で桃がたわわに実っていた。小笠原橋まで歩き甲府行きのバスに乗り込んだ