- 小田急線が人身事故のため、京王線を使った。乗り継ぎ時間がぎりぎりだったが、何とか奥多摩駅には予定の時間に着くことができた。日原の鍾乳洞行きのバスは40人程の乗客で混雑していた。
- 倉沢バス停で下車したのは我々3人だけだった。林道を5分ほど歩き急な斜面を下って沢に下りた。渓流タビとハーネスを付けて遡行を始めた。水は冷たくて気持ちがよかった。涼しい風に吹かれ、たっぷりと流れる水流を楽しみながら歩いて行った。
- 滝壺のある高さ2-3mの滝が次々と現れた。胸まで水に浸かりながら通過した。やがて大きな滝壺のある2段5mの滝に着いた。同行のMさんは、この沢は3回目との事だった。荷物を置くと、するすると滝横の高さ2m位の岩に登り、唖然とする我々を尻目に岩からジャンプして滝壺への飛び込みを2回楽しんだ。滝は右側から巻いて通過し、沢が急角度で右に曲がる地点で沢に戻った。
- 2m滝を右から巻くと2mの大岩の滝に着いた。12時を過ぎたので滝の手前で昼食休憩にした。
- 更に遡行を続けると、太い蔓状の木の枝が沢を横切っていた。ちょうど腰掛ける事ができる高さだったので、みんなで順番に乗って沢の上でのブランコ遊びをした。
- S字状に曲がった急流を通り、次の3m滝を右側から大きく巻いて通過した。2m滝を過ぎた鳴瀬沢手前の河原で2回目の休憩をした。少し曇ってきて雷鳴が遠くで聞こえた。
- 広い釜の有る3m滝は左手に林道まで上がって巻き、4m滝の先で河原に戻った。沢も後半になると少し難しいところも有った。大岩のチョックストーン2m滝では、先頭で何とか登ったものの、残りの二人はロープで確保する事にした。ところが二人とも途中で滑ってしまい、支えきれずに滝壺に落ちてしまった。幸い滝壺は立てる深さだったので、頭から水をかぶっただけで怪我などはしなかった。ルートを少し変更して時間をかけて何とか登る事ができた。
- 5m滝を右から高巻き、小滝を左から巻いて進むと石積みの堰堤が有った。堰堤下部のトンネル2箇所から水が出ていた。トンネルの中は通過できそうにないので左手の林道まで登って巻いた。
- 再び河原に下りて登って行くと、閉鎖された倉沢鍾乳洞へ行く道の残骸の橋桁が有った。更に登ると前方に魚留橋が見えた。橋の手前、右手の急坂を登って林道に出て、この日の遡行を終えた。ハーネスと渓流タビを外して体を拭いた。
- 天気はすっかり回復していた。木漏れ日の林道をゆっくりとバス停に向かった。途中の林道上にはキャンプをしている人がいた。
- この日、遡行中には人に会わなかった。少し遊びすぎたため、帰りは予定より一本遅いバスになってしまった。