- 阿波山川駅からタクシーのつもりだったが、一本早い列車に乗り、駅から登山口まで歩くことにした。登山口への途中で車が停まり、「高越山(おこおっつぁん)に行くのか・・・・」と声をかけられた。雪が少し付いた高越山が見えた。
- 「ふいご温泉」のすぐ上に登山口が有った。4人組の登山者に会った。どこから来たか聞かれたので「静岡県から」と答えると、わざわざ来てくれた事に喜んでいた。
- 雑木林の登りだった。送電線沿いの道だった。小雪が少し舞っていた。二つ目の送電鉄塔の先に三角点が有った。単独行に抜かされた。
- 雪はいったん強くなったが、やがてやんだ。次々と送電鉄塔の下を通っていった。No47鉄塔の下では雪がうっすらと積もっていた。風が冷たかった。青空が出てきて晴れてきた。
- No48鉄塔への分岐を右に見送ってしばらく登ると林道に出た。少し右へ下って行くと中ノ郷に着いた。鳥居と池とトイレが有った。上の方には建物も有った。台地の上に登ると吉野川沿いの平野が見えた。
- 中ノ郷からは植林帯の登りになった。雪がうっすら積もっていた。再び曇ってきた。山頂まで1500m標識の手前でポットのお湯でコーヒーを入れて飲んだ。更に少し登ると「合掌」と書かれた標識が有った。
- レンガの門(女人結界の跡)、鳥居を通り、階段を登ると高越寺に着いた。積雪は1-2cmだった。休憩所の鍵が閉まっていたので、軒下のベンチの上の雪を払って座り、昼食にした。登山口で会った4人組が山頂から下りてきた。休憩所の鍵がかかっているを確認してから話しかけてきた。「ここは、いつもは空いていたんだが、住職が12月に遭難してしまったんだ。大雪で駐車場のところで死んでいるのが発見されたんだ。よく知っている人だったんだけれど。残念だねぇ」と話していた。
- 高越寺からの登りでは階段の雪が凍結していた。軽アイゼンを持っていなかったので同行者に片足だけ借りて付けて登った。一登りで山頂に着いた。霧氷がきれいだった。積雪は1-2cmだった。落葉樹林に囲まれていたが、木のない箇所から少しだけ吉野川が見えた。
- 帰りは「合掌」標識の手前まで軽アイゼンを付けて下りた。登山者数人とすれ違った。中ノ郷には車が1台停まっていた。行きに比べて雪はだいぶ融けていた。中ノ郷からは予定を変更して直接集落に下る参道を通ることにした。何丁目かを記載した石柱がところどころに有った。
- 集落の手前で林道に出たところが参道入口だった。少し下に鳥居が有った。集落を通り、川田川を渡るところで北側に讃岐山脈がきれいに見えた。川を渡り老人ホームの前まで来ると車の人に声をかけられた。「おこおっつぁんに登ったのか。雪はどれくらいあったかい」と聞かれた。「1-2cm」と答えると、意外に感じたようで、「12月に住職二人が遭難してねぇ。その時は腰まで雪があったんだ」と教えてくれた。