- 舗装路は素波里(すばり)園地で終わり林道に入った。少し凹凸が大きかった。時速約15kmで慎重に運転した。林道の中間点付近では熊の親子に会った。
- 林道を2時間近く走って登山口に着いた。きれいなトイレが有った。100円寄付して用を済ませてから旧道を登り始めた。天気は晴れだった。
- すぐに沢を渡った後、急な尾根の登りになった。ブナの黄葉がきれいだった。風が少し吹くと葉が次々と落ちてきた。尾根を乗り越える所で一休みした。
- 尾根を乗り越えた所からは少し下りになった。沢の流れを過ぎると再び登りになった。この付近から太いブナの木が多くなった。黄葉はいっそうきれいになった。風がさらさらと葉音をたてていた。
- 新道との合流点への登り途中で木の間から小岳山頂が見えた。山頂を見てから一登りで合流点に着いた。大きなダケカンバの木が有った。合流点からはしばらくは緩い登り坂だった。ブナの黄葉はちょうど見頃できれいだった。やがて急坂になった。階段が付けられていた。
- 標高960m付近から潅木になり展望が開けてきた。右手には岩木山が見えた。最初に正面に見えた三角形は手前の膨らみでその先の三角形が本当の山頂だった。
- 山頂は360度の展望だった。雲が出て暗くなってきた。西側には日本海や八郎潟が光って見えた。東側には雲の切れ目だけスポットライトのように日が差していた。黄色いスポットライトは雲の動きにつれてゆっくりと動いて行った。
- 下りは分岐から新道の方に入った。尾根の緩い下りだった。にわか雨が降ったが、すぐにやんだ。やがて日が差し黄葉がいっそう鮮やかになった。まるで黄色い絵の中を歩いているようだった。
- 最後に尾根を離れ急坂を下ると古い林道跡に出た。林道跡は崩れているところが多かった。紅葉が所々できれいだった。林道跡をゆっくり下って出発点の登山口に戻った。
- この日は他の登山者には会わなかった。
- 翌日は竜ヶ森の予定だったが、林道の橋が工事中で登山口まで車が入れなかったため断念した。