- 今回は1ヶ月後に実施の地図読み山行の下見だった。曇りだった。
- 鍾乳洞の横に有る一石山(いっせきさん)神社から登り始めた。登山道が分かりにくく、最初に約10分迷ってしまった。周囲は黄葉がきれいだった。暑くなり喉が渇いてきた。
- 急な斜面をジグザグに登っていくとロープがYの字に張られ、上部が二又になっていた。右側には上方の木の幹にピンクテープが巻き付けられていた。右側に進んだ。ところが木から先には道が見当たらなかった。
- しばらくうろうろし、GPSで確認して左側に登山道が有ることが分かった。足元の柔らかい斜面を横切ると下に登山道が見えた。ピンクテープに戻りYの字ロープの二又を左手の正しい道に入った。結局2回の道迷いで約40分遅れてしまった。
- ベンチで休憩後、尾根道を進んだ。少し早めに歩き汗をかいた。大岩の横を登り尾根に出ると一石山に着いた。紅葉が見頃だった。落ち葉の落ちる音だけが時々聞こえた。
- 尾根道の途中で右手の斜面の道に入った。しばらく進むと左手上方に大きな木の残骸が見えてきた。登山道が落ち葉で分かりにくくなったので木の残骸の横を上方に向かった。
- 尾根まで登ると人形山へ着いた。付近は紅葉の盛りを迎えていた。小鳥が鳴いていた。周囲の山の上の方は霧で覆われていた。
- 人形山からは明瞭な登山道は見当たらなくなり、尾根伝いに落ち葉を踏みながら登った。
- 金袋山の最高点には「袋」の字だけになった金属の古い標識が木の幹に付いていた。ちゃんとした標識が有ったはずなので、探しながら少し下ってみると、金の袋をかたどった洒落た標識をやっと見つけた。ようやく目標を達成した思いがした。
- 帰りはコンパスを使いながら往路を戻った。人形山の下の斜面を横切る道は特に分かりにくかった。見覚えの有る倒木を目指して下り、ようやくはっきりした道に出会った。
- 一石山の下で大石の横を通り、ベンチからは最後の急斜面になった。滑らないようゆっくりと下った。下り途中で間違いの元になった木の幹のピンクテープは外させてもらった。
- この日、山中では誰にも会わなかった。苦労した分、思い出深い山行になった。有意義な下見で本番も楽しみになった。紅葉の森に満足した一日だった。
