- 今回は6人。2台のタクシーに分乗し、雲洞(うんとう)コースの林道入口まで行った。一台は林道入口までだったが、もう一台は奥の登山口まで入ってくれた。
- 最初は沢沿いの道だった。草が少しかぶり気味で草の実(くっつき虫)が服にたくさん付いた。五合目と六合目の間で水をくんだ。六合目で登山道は沢をいったん離れた。ブナ林の中をトラバース気味に登って行った。再び沢に出て登りつめると分岐のある七合目に着いた。七合目からは尾根の登りになった。次第に木々が黄色く色づいて来た。
- 滝入コースとの合流点まで登ると急に人が増えた。上の方の紅葉がきれいだった。次々と下ってくる登山者とすれ違いながら登って行った。北之入コース合流点の手前鞍部には水場標識が有った。粘土質で少し滑りやすい道を標高差25mほど下ると水量豊かな流れがあった。北之入コース合流点は眺めが良かった。
- 九合目付近はブナの黄葉が見ごろだった。山頂直下まで登ると岩場になり展望が開けた。鎖場があちこちに有った。山頂は絶壁の縁だった。巻機山がきれいに見えた。山頂から少し避難小屋方面へ進んだところから振り返ると山頂の岩場の紅葉がきれいに見えた。
- 山頂避難小屋はしっかりした造りだった。床に落ち葉と泥が少したまっていたので掃除をしてから入った。この日、他の宿泊者はいなかった。週末ごとに訪問者があるようで、ノートに名前が記載されていた。ビールで乾杯した後、ワイン、ウイスキーと進み気分が乗ってきた。懐かしい歌を歌いながら盛り上がった。外に出ると、うっすらとかかった雲の向こうに満月がおぼろに見えた。下の平野の明かりがきれいに見えた。残念ながら元々少なかったアルコールを19時過ぎに飲み干してしまった。後はすることも無くなり寝るだけだった。
- 翌朝は曇り空だった。小屋の室内は15度であまり冷え込まなかった。朝食後、一夜のお礼を全員がノートに記載してから出発した。前日より空気が澄み遠くの山々がはっきり見えた。
- 滝入コースの分岐までは前日の道を下った。滝入コースに入ると急なところが多かった。ところどころにロープや鎖が取り付けられていた。沢に出る手前の小沢で小休止した。
- 沢沿いの道に出ると滑りやすいところが多くなった。三合目に下りるまでに滑滝が有った。沢を横切る地点が二合目で、二合目の下には梯子が有った。ところどころでロープを使う急坂を下った。植林になるとようやく緩い下りになった。登山口付近には自然薯のムカゴが多く実っていた。登山口には12台の車が有った。結局この日は16人の登山者とすれ違った。
- 田畑の間の車道を宮村のバス停へ向かった。振り返ると金城山が大きく見えた。