- 登山口は発電所の大きな水タンクのある広場の奥に有った。大山のながめが良かった。広場の隅にテントを張った。
- 翌日は、薄暗いうちに出発した。最初はミズナラの森だった。三合目の急登を過ぎると展望が開け、四合目のウド山着いた。大山は雲の中だった。展望台と無法松と名のついた松が有った。
- ブナが多くなってくると稜線のカタクリ広場に出た。すでにカタクリは葉だけになっていた。カタクリ広場から毛無山にかけてはムシカリが桜並木のように咲いていて見事だった。毛無山山頂は360度の展望だった。
- カタクリ広場まで戻り縦走路を朝鍋鷲ガ山へと歩き出した。ブナの森だった。新緑がきれいだった。ツツドリが鳴いていた。次の白馬山にもカタクリの葉がたくさんあった。俣野越への途中ではイワカガミの群落があった。俣野峠付近では時々南側にダム湖が見えた。金ガ谷山の登りにはチゴユリやスミレが咲いていた。金ガ谷山からは南側の展望が得られた。
- 金ガ谷山の下りでブナ林は終わりミズナラの林に変わった。朝鍋鷲ガ山に近づくと灌木が多くなってきた。朝鍋鷲ガ山には大きな展望台が有った。大山方面はよく見えたが、毛無山方面は送電線の鉄塔がじゃまになっていた。予定では蒜山方面へ下山するつもりだったが、だいぶ早く着いたので三平(みひら)山まで行くことにした。
- 鞍部の穴ガ乢(たわ)までは植林帯だった。今までの道よりも歩かれていない様子だったが、道自体はしっかりしていた。穴ガ乢でこの日初めて登山者に会った。三平山への登りになると次々と登山者が下りてきた。急登だった。灌木帯になり展望が開けてきた。振り返ると遠くにこの日の出発点の毛無山が見えた。山頂手前のピーク付近にはツツジが咲いていた。三平山への最後の登りは草原の中の道で、土塁(陸軍軍馬放牧場の塀の跡)の上に登山道が付けられていた。
- 三平山は草原でおおわれた気持ちの良い山頂だった。タクシーを予約した後、大山や蒜山の展望を楽しみながらゆっくりした。縦走の終わった安堵感もあり、残っている食べ物を全部食べてしまった。