- マイカー組を含め風吹大池入口バス停前で全員が集合した。今回は10人のグループだった。小雨が降っていたのでレインウェアを着て出発した。
- 最初は桧の大木の多い急坂だった。やがてオオシラビソが多くなった。最初の休みで雨がやんだのでレインウェアは脱いだ。笹目尾根に出たところで一休みした。虫が多かった。風吹山荘に泊まったという二人組とすれ違った。
- ところどころで視界が開ける尾根を登っていった。残念ながら周囲には霧がかかり良い展望は得られなかった。6人組とすれ違った。尾根の最高地点が近づくと湿原が多くなってきた。木道は無かった。イワイチョウが少し黄葉していた。雨が降ってきたので再びレインウェアを着た。下りになり木道上を歩くようなるとイワショウブやエゾシオガマが咲いていた。天狗原からの道を合わせると少し急な下りになり、風吹大池に出た。鐘の横を通るとすぐに風吹山荘に着いた。小屋組の7人と別れ3人でテントを二張り張った。他のテントは無かった。
- 雨が小降りになったので小屋で休む小屋組を残し、テント組3人で池を一周することにした。最初の分岐を右に入り、一登りして風吹岳山頂まで行った。あずまやが有った。雨が少し強くなり雨宿りした。周囲は霧の樹林で展望は得られなかった。分岐に戻る間に小降りになったので周遊道を先へ進むことにした。霧に霞む小敷池の横を通り、小屋の反対側まで来た。分岐を右に入り、血ノ池と神ノ田圃に行ってみた。血ノ池には浮き草の島が有った。更に進むと神ノ田圃だった。地塘には葉だけになったイワイチョウがたくさん有った。イワショウブが少し咲いていた。
- 分岐に戻り更に池の周遊道を進んだ。登りになり右手に科鉢池を見ると広々した湿原に出た。霧が晴れてきた。地塘やイワショウブの花を楽しみながら木道を歩いた。天狗原からの道の合流点手前に展望所が有った。風吹大池を見下ろすことができた。少し待つと雲が取れて風吹岳が見えた。テントに戻りウイスキーを飲みながら夕食を作った。
- 翌朝、霧の中を天狗原を目指して出発した。最初の湿原を過ぎると霧が晴れてきた。オオシラビソの森でメボソムシクイが鳴いていた。標高1900m付近は好展望地で行く手に白馬乗鞍岳が見えた。しばらく登ると再び霧が出てきた。ぬかるみが多く、ミズバショウの大きくなった葉が多かった。オオシラビソの樹林帯で木道は滑りやすかった。天狗原までの距離を示す標識が1kmごとに有った。標高1960m付近の平坦地を過ぎると再び晴れてきた。ネマガリタケが多くなった。
- 「天狗原1km」の標識を見てしばらく進むと、木道のある湿原に着いた。天狗原の一角だった。再び霧が出てきた。木道は痛んでいるところが多く、時々シーソーのようにバタンと動いた。チングルマの実が多かった。栂池からの合流点で少し休んだ。風吹大池から合流点まで結局誰ともすれ違わなかった。
- 乗鞍岳への登りは岩のごろごろした道だった。すれ違が多くなった。急な登りで少しペースダウンした。雪田を登るところあたりからは再び霧になった。勾配が緩くなりハイマツ帯の平らなところを進むとケルンの有る白馬乗鞍岳の山頂に着いた。メンバーの沸かしてくれたコーヒーを飲んでくつろいだ。
- 乗鞍岳からは岩のごろごろした道を左下に白馬大池を見ながら下った。すれ違いが多かった。白馬大池で一休みした。
- 白馬大池からはダケカンバの森を下った。ミヤマアキノキリンソウやモミジカラマツが咲いていた。天狗ノ庭ではウメバチソウが咲いていた。ツリガネニンジン、サラシナショウマなどの花を楽しみながら下って行くと蓮華温泉に着いた。