- 奥多摩駅からのバスは2台に増発されていた。川乗橋で我々も含めほとんどの乗客が下車した。多くの登山者が出発した後、ゆっくりと林道を歩き出した。登山道の入口、細倉橋には10人ほどの登山者が休んでいた。暑かったのでTシャツ1枚になった。
- 百尋ノ滝までは桟道や橋の多い登山道だった。しばらく通行止めになっていた登山道は、真新しく補修された橋も多く、よく整備されていた。百尋ノ滝は、今回は滝壺のすぐ近くまで行けた。水量の多い滝は迫力が有った。10人ほどの登山者が休んでいた。同じバスだった女子高生4人組がいたので写真を撮ってあげた。
- 滝からは急な斜面をジグザグに登った。急坂が終わると植林の緩い登りになった。やがて少し下りになり水場の有る谷に着いた。少し広くなっていて、ここにも10人ほどの登山者が休んでいた。
- 谷の先で、分岐を右に取った。周囲は新緑の森になった。いくつか沢を横切って進むと足毛岩の肩に着いた。ここからは尾根の登りになった。少し急なところが多かった。山頂が近づくとシロヤシオが少し咲いていた。半分くらい花が落ちていて花期は過ぎた感じだった。
- 最後の急登が終わると川苔山山頂に着いた。40人ほどの登山者が休んでいた。あいにくの霧で、にわか雨も少し降った。山頂端のサラサドウダン近くにシートを敷いて昼食休憩にした。すぐ隣りではベテラン男性三人組がフライパンを使って料理を作っていた。反対側から登ってきた西洋人二人組は人の多さに驚いたのか、すぐに立ち去って行った。
- 下りは反対側に向かった。森の尾根道で、人の多い山頂を避けた登山者が所々で休んでいた。十字路の分岐点をまっすぐに進むと曲ヶ谷(まがりがや)北峰への登りになった。シロヤシオがたくさん咲いていた。地面に落ちている花も多く遠目には雪が積もったようできれいだった。
- 横ヶ谷平まで下ると、予定の獅子口小屋跡への道は通行止めになっていた。仕方なく赤杭(あかぐな)尾根を下ることにした。小休止後、少し戻って左手に入り曲ヶ谷北峰の巻道を通って赤杭尾根に出た。赤杭尾根は防火帯の道で所々でヤマツツジがきれいだった。
- 赤杭尾根は比較的緩い尾根道だった。作業道にいったん出てから、再び山道に入ると、やがて樹林に囲まれた赤杭山に着いた。登山者が二人、ひっそり咲くヤマツツジの下で休んでいた。人の多かった川苔山山頂に比べ落ち着いた感じだった。最後は静かな山道を古里駅へと下った。