- 曇り空の中、川桁駅から車道を歩き始めた。観音寺の手前で、林道を入って行く車2台が見えた。観音寺からは未舗装の林道になった。
- しばらく進むと林道から脇に入ったところに先ほどの2台の車が停まっていた。高校生と先生の11人のグループが出発準備をしているところだった。「川桁山ですか」と先生に声をかけられた。
- 11人組と抜きつ抜かれつしながら川沿いの林道を進んだ。林道終点には11人組より先に着いた。休んでいる間に11人組は先に登って行った。
- 山道は最初は涸れた沢の登りだった。やがて水の流れる本流脇を登る道になった。標高1050m付近のいったん沢を離れる地点にギンランとコケイランが咲いていた。
- 最後に沢の源流地点の急坂を登ると稜線の鞍部に着いた。雨が降り出したのでレインウェアを着た。ホトトギスやジューイチが鳴いていた。
- 鞍部からしばらく登り下りの有る道を進み、やがて本格的な急坂の登りになった。周囲はブナの森だった。急坂を登りつめると山頂から南に派生する尾根上にある肩の部分に着いた。灌木の生える尾根を山頂へ向かった。ウラジロヨウラクが咲いていた。足元にはアカモノの群落が有った。
- 山頂には先着の11人組が休んでいた。霧で展望は無かった。11人組が出発すると誰もいなくなり急に静かになった。雨はやんだのでレインウェアを脱いだ。
- 下りはブナの森だった。少し下ると霧が晴れ下が見えてきた。風が少し吹いていた。1192m峰のところで道が二つに分かれていた。右の多く使われている道に進んだ。11人組は山頂での話しぶりから左の道に向かったものと思われた。青空が見えてきた。木漏れ日のブナ林を下った。エゾハルゼミが鳴き、ツツドリが鳴いていた。
- 道は尾根を外れて右に曲がり、急坂の下りになった。この付近が「三十三転ぶ坂」と呼ばれているところらしかった。ブナ林の急坂を下り、杉の植林帯、カラマツ林と過ぎると舗装路に出た。別荘地を下って行くと、内野の集落に出た。神社の軒下で一休みした。
- 内野からは車道を猪苗代駅へ向かった。水田の向こうに磐梯山がきれいに見えた。途中の長瀬川を渡ったところで左に曲がり、先ほどまでいた川桁山を眺めながら川の土手をのんびり歩いた。