- 信濃大町で前泊した。夕食を駅近くの居酒屋のカウンターで食べていると、常連らしき人から「明日はどこに行くのですか」と聞かれた。「唐花見湿原に行きます」と伝えると、その場の常連の全員が「行ったことが有る」と言っていた。
- 当日は良い天気だった。駅前からバスに乗った。途中で通学のかわいい小学生が4人乗ってきた。相川(あいがわ)バス停で下車すると、4人の小学生だけになったバスは走り去って行った。バス停横にはトイレが有った。
- 車道を少し登ると唐花見湿原入口に着いた。休憩舎とトイレが有った。樹林の中の歩道を少し下ると広々した湿原に着いた。幅広の木道が整備されていた。木道には少し霜が付いていた。
- 最初の分岐を右に取り、湿原を左回りに進んだ。湿原の潅木はすっかり葉を落としていた。お目当てのミヤマウメモドキの木も有った。実はあまり付いていなかった。やがて湿原に沿った歩道に入った。湿原側には倒木が多かった。
- 再び湿原に出るとミヤマウメモドキの赤い実が多くなった。木道から少し離れた木にはミヤマウメモドキの赤い実が密生していて、小鳥が多く飛んでいた。紅葉もきれいになってきた。
- 一周する手前の木道分岐で腰を下ろして休憩した。ポットのお湯を使ってインスタントコーヒーを飲んだ。背中に日が差して暖かだった。
- 休憩後、木道を湿原の岸に向かうと泥炭を取った跡の掘り割りが有り、水がたまっていた。湿原に沿った歩道を少し進むと、最初に通った道に出た。湿原入口に戻った。
- 帰りはバスを使わずに駅まで歩くことにした。湿原入口でトイレに寄ってから出発した。高原野菜を見ながら車道を歩き、左折してススキに覆われ使われなくなった舗装路を登ると林道に出た。林道の下り途中には「鷹狩風穴」が有った。天然の冷蔵庫で、昔は養蚕に、今は焼酎の貯蔵に使われているとのことだった。鷹狩風穴からの下りの林道は黄葉がきれいだった。林道が終わって市街地外れの松崎に出ると爺ヶ岳が見えた。展望を楽しみながら一休みした。
- 電車まで時間が有ったので、レストランで昼食を食べる事にした。麹を使った野菜たっぷり中華丼を食べ、コーヒーを飲んてゆっくりとした。店主が我々の服を見て「山に行ってきたんですか」と聞いたので「唐花見湿原に行きました」と答えると、「あそこは良いですよね」と言われた。