- 林道のゲートは開いていたが、車は進入禁止と書いてあった。ゲートの手前に車を置いて出発した。やがて登山者用駐車場が現れた。約10台停まっていた。
- 八の沢出合までは、札内川本流の徒渉が6回あった。三つ目の徒渉は膝の上まで水が来た。最後の徒渉が一番流れが速く渡りにくかった。
- 八ノ沢出合から少し歩くと、行く手にカムイエクウチカウシ山が見えた。日光の直射で大変暑かった。
- 標高850m付近では、右岸の雪の残る谷から涼しい風が吹いてきた。
- 標高1000mの三股で渓流シューズから登山靴に履き替えた。
- 標高1120mでは赤テープが左岸、右岸の両方にあった。そのまま左岸の赤テープに従って登った。
- 標高1200m付近で間違った沢を100m以上登ってしまい、ヤブにつっこんでしまった。がっかりして元に戻ってよく見ると、岩陰に赤テープが有り、正しいルートが分かった。この後ですれ違った30才位の単独行者は、「道を2回大きく間違えた。朝、八ノ沢出合を出発したのに、稜線までしか行けなかった。」と言っていた。
- 水流が無くなり、静かになるとすぐにカールに到着した。この日のテントは4張りだった。後で聞いた話では、夕方、カールの上の方に熊がいたとの事だった。
- 翌朝のカールの登りでは、朝露で靴がずぶぬれになった。ハクサンボウフウ、トカチフウロ、ヨツバシオガマ、ミヤマダイコンソウ、エゾツツジなどが咲いていた。ところどころ不自然に草花がなぎ倒されているところがあり、熊の通った跡だろうと思った。
- 山頂は三角点のみで標識はなかった。快晴で360度の展望だった。
- カールからの下りの途中で、道を間違えて15分くらいロスした。元に戻り、対岸に赤テープを見つけた。しめった岩場のトラバースで緊張した。昨日は通った記憶がなかった。しばらく進むと先ほど間違えて引き返した場所が見えた。すぐ下が崖になっていた。標高1120m地点で昨日の道に合流した。
- 標高850mの涼しい風の吹くところでは、右岸の谷の雪が前日よりもだいぶ溶けていた。
- 八ノ沢出合からは徒渉を繰り返し、七ノ沢出合に着いた。林道工事の人に「お疲れさま」と挨拶され、やっと終わったと実感した。翌日登るという登山者が、駐車場から車を置いたところまで送ってくれた。