- 三峰口からのバスには他の乗客はいなかった。終点の中津川でバスを降りて歩き始めた。
- 林道を登山口に向かって歩いていると、後ろから乗用車がやってきて脇で停まった。70歳位の男性が運転する熊谷ナンバーのSUV車で「南天山に登るんですか?」と声をかけてきた。南天山の下見に来たとのことだった。「沢を登るんです」と伝えると少し当てが外れた様子で走り去っていった。しばらく進むと先ほどの車が戻ってきた。どうやら下見は登山口までの様子だった。
- 登山口から山道を少し登ると沢に出た。渓流タビに履き替え沢に入った。
- 4m滝、2m滝と二つの滝を相次いで直登すると5m滝に着いた。右端を途中まで登ったが苔で滑りやすいので引き返し、登山道を巻いた。
- 再び沢を登って行った。茶色の岩のナメが多かった。ナメの上では渓流タビの回りを心地よく水が流れていった。倒木や落ち葉でできた淀みが所々に有り、物音に驚いたイワナが澄んだ水の中を素早く泳ぎ、物陰に隠れて行った。
- 法印ノ滝手前の8m滝は登山道の鎖場を巻いた。法印ノ滝では滝を眺めながら一休みして腹ごしらえした。
- 法印ノ滝を巻いた上流から再び沢に入った。ナメが多かった。倒木の多い箇所が有り、木をくぐったりまたいだりして進んだ。
- 二股を過ぎた標高1050m地点で面白そうな所も終わったので沢歩きを終了とした。登山道に上がり登山靴に履き替えた。法印ノ滝から上では特に難しいところは無かった。
- 帰りは登山道をゆっくり下った。鎖場3箇所とロープ1箇所は慎重に下った。
- この日、山中を歩いている人には会わなかった。