- 区界でバスを下りた。道の駅のトイレ前で準備をして出発した。新雪が1cmくらい積もっていた。雪が降り、気温は-6℃の表示だった。国道から曲がったところでクロスカントリースキーを履いた。車道を登って行くと「ウォーキングセンター」に着いた。開くのは9時かららしく、まだ閉まっていた。
- 「ウォーキングセンター」の上で旧ゲレンデの草原に入った。カリカリの雪でクロスカントリー用のスキーでは登りにくかった。ところどころにある雪の柔らかなところを選びながら下に滑り落ちないよう苦労して登った。上部のゆるい坂になったところで、ようやく雪が柔らかくなった。
- 坂を登り詰めたところが「かぶと広場」だった。資材置き場のような屋根の付いた場所が有り、少し風を防ぐことができた。予報では天気は回復傾向だった。予報を考慮して先に岩神山へ登り兜明神は後にするつもりだったが、視界もあるので変更して兜明神へ先に登ることにした。
- 最初はゆるい登りだった。急坂になったところでスキーをデポした。つぼ足になると膝まで雪の中にもぐった。岩場の手前はキックステップで登り、最後の岩場は三点確保で登った。氷が付いているとは言え、手がかりは多く、難しくはなかった。
- 山頂には祠が二つ有った。風が強かった。岩陰に入ると少し風を防ぐことができた。姫神山が見えた。
- 慎重に岩場を下り、デポしたスキーを回収して「かぶと広場」まで戻った。屋根の下に入り、靴をいったん脱いで中に入った雪を掻き出した。
- 岩神山に向かうと新しいスキーの跡が有った。進んでいくと単独行のクロカンスキーヤーがいた。岩神山との鞍部は「馬っこ広場」と表示されていた。クロカンスキーヤーは広場から左手のカモシカコースへ向かっていった。単独行と別れ右手の林道跡を進んだ。途中からブナとダケカンバの斜面をジグザグに登って行った。
- 岩神山山頂にはピークが複数有り、どれが最高点か分かりにくかった。一番東寄りのピークで休んだ。あたりは霧氷がきれいだった。
- 岩神山から滑り下り、馬っこ広場を過ぎる頃には時々日が差し出した。かぶと広場まで戻ると別のスキーヤーの跡が有った。かぶと広場からは旧スキー場のカリカリの斜面を4-5回転びながら滑降した。カリカリにようやく慣れた頃には下に着いてしまった。区界の集落に着いたときには雪はすっかりやんでいた。いつの間にか青空も広がっていた。