- 白骨温泉の外れにある林道料金所の横に車を置いた。路肩にはまだ雪が少し残っていた。
- スキーをかついで林道を歩き出した。すぐ上のヘアピンカーブのところからは林道上に雪が積もっていた。スキーを履き、林道を外れて植林帯の中を登りだした。一登りすると登山道に出た。登山道に沿って左へ登って行くと雪が切れてしまった。やむなく雪を伝っていったん1567mのピーク付近まで登り斜滑降で鞍部に降り立った。
- 鞍部からはカラマツ林の中の登りだった。次第に急になった。やや右手に登っていくと1730mの台地に出た。霞沢岳が見えて幕営したくなる雰囲気だったが、もう少し登ることにした。ゆるい針葉樹林帯を登っていくと標高1820mのところが平坦になっていた。付近はシラカバ林になっていた。テントを張った。木の間から霞沢岳が見えていた。
- 翌朝は、テントに不要な物を置いて出発した。最初は、ゆるい登りだったが、次第に急な尾根の登りになった。ところどころジグザグに登っていくと、だんだんとシラビソの背丈が小さくなり山頂方面が見えてきた。小屋も小さく見えた。静かで風も無かった。
- やや南寄りから所々ハイマツが顔を出す斜面を登っていくと山頂に着いた。少し風が出てきた。乗鞍岳の山頂付近には雲がゆっくりと流れていた。反対を見ると雲間から時々奥穂高岳や前穂高岳の先端が見えた。
- 避難小屋に立寄った後、十石山東側の大斜面を大きな弧を描きながら滑った。そのまま下に向かうと谷に入ってしまうので途中からトラバースして登ってきた尾根に戻った。
- シラビソの木の茂る尾根を滑り降りた。所々尾根の狭くなっているところは南寄りの斜面を滑った。テントに戻るまでに10人ほどのスキーヤーとすれ違った。テント手前の丘を巻いて進んだらテントを少し行き過ぎてしまった。
- テントを回収した後は、重い荷物を背に慎重に下った。鞍部からは1576mピークに寄るのはやめにし、登山道沿いに下った。雪の無いところはスキーをかついだ。最後は林道を雪が無くなるところまで滑った。
- 白骨温泉で一汗流してから出発した。意外にも帰りの中央高速が渋滞し、帰宅時間が遅くなってしまった。