- 断魚渓バス停前には駐車場とトイレが有った。小川の対岸はキャンプ場になっていた。車が3台駐車してあった。ちょうど単独行が下りてきたところだった。「雪は無かった」と言っていた。挨拶して出発した。
- 最初は川に沿った道だった。すぐに丸木橋を渡るところが有った。湿っていて滑りやすかったので、念のため四つん這いになって渡った。
- 沢沿いの道は所々でナメの河原を歩くところが有った。所々コンクリート製の踏み石があった。苔が生えていて滑りやすかった。一箇所、川を徒渉するところが有り、ロープが据え付けられていた。一歩だけ10cm位の深さがあり、靴の中を濡らさないよう慎重に渡った。空田林道に出る手前ではイノシシを見た。
- 空田林道を数分歩き、橋を渡って再び山道に入った。植林帯を少し進むと再び沢沿いの道になった。滑りやすく慎重に登った。
- 暗い植林帯を登っていくと廃屋が有った。この付近は積雪1-2cmだった。廃屋の先で車道に出た。車道を30mも進むと野原谷登山口で標識が有った。再び山道に入った。今までよりも歩きやすい山道だった。しばらくトラバース気味の道を歩いて行った。送電鉄塔を左に見ると次第に坂が急になった。植林帯で、ところどこ雪が積もっていた。
- 登りつめたところが峠だった。2cm位の積雪が有った。単独行者はこれより手前で引き返したのか足跡は無かった。沢音が峠の反対側から聞こえていた。
- 峠からは葉を落とした広葉樹林の尾根の登りになった。積雪は登るに従い増えて行った。急な箇所にはロープが張られていた。しばらく登ると、尾根を右に外れ斜面をトラバースする道になった。日が出てきて雪の白さがまぶしくなってきた。やがて急坂の登りになり、小鞍部に出た。積雪が10cmになったのでスパッツを付けた。
- 小鞍部から急坂を一登りすると三角点のある石見冠山山頂に着いた。積雪は10cm位だった。山頂標識が有った。更に2-3分先へ岩場の混ざる道を進むと西峰に着いた。南側の展望が良かった。予定より45分遅れて山頂に着いたので早々に引き返すことにした。戻る途中の三角点峰からは白い三瓶山が良く見えた。
- ロープの下りでは手の中をロープを滑らせながら急いで下った。峠で小休止してからは少し小走りも混ぜて下った。野原谷登山口でようやく予定の10分遅れまで取り戻した。徒渉地点では失敗して靴の中を少し濡らしてしまった。最後の丸木橋は帰りも四つん這いになって渡った。
- 急ぎ足で下ったおかげで断魚渓バス停には予定の時刻に着いた。この日は、歩き始めるときに出会った単独行の他には登山者には会わなかった。
- タクシーで因原駅に着く頃にはすっかり暗くなっていた。