- 八木尾(やきお)でバスを下車した。熊野古道の案内板が有ったが、どれが熊野古道か少し迷った。階段の道を10m程登ると標識が有った。すぐに二番観音が有った。やがて民家の軒先を通り、山道に入った。
- アカマツなどの雑木林を登っていった。十番観音付近までは照葉樹林が多く明るい雰囲気の登りだった。十四番観音付近で果無山脈を縦走してきたと思われるテント泊装備の単独行者とすれ違った。十五番観音は杉と桧の植林の下だった。風が冷たかった。
- 十六番観音を過ぎ、しばらく進むと十七番観音のある果無峠に着いた。少し雪が残り西風が冷たかった。北側は植林帯だった。南側にも植林が迫っていた。少し南側に下がったところで風を避けながら休憩した。
- 果無峠から石地力山への稜線はブナ、ヒメシャラ、アカマツの生える自然林だった。両側には植林が迫っていた。落ち葉が敷きつめられ登山道は不明瞭だった。木に付けられたテープに従って進んだ。山頂直下は雪が1-2cmまだらに積もっていた。
- 山頂は西風が強かった。西方の果無山脈の展望が良かった。同じような高さの山が続き山名は同定できなかった。携帯も通じなかった。山頂から少し西側に進んだ所に岩が有った。岩の上からの展望は山頂と大差無かった。山頂に戻り風の来ない東よりに座って昼食にした。
- 下りは果無峠まで戻り、十津川村側に下山した。こちらは植林帯が多かった。熊野古道と言うより普通の山道の感じがした。十八番から次々観音像が現れた。二十四番観音の下に展望が得られる箇所が有り、玉置山が見えた。
- 果無集落で畑の間の熊野古道を通り、最後は植林帯の中の石畳を通って十津川村へ下山した。温泉に入ろうと思っていたが、のんびり歩きすぎてバスまで30分しか待ち時間がなかった。喫茶店が有ったので代わりにコーヒーで暖まった。この日出会った登山者は一人だけだった。