- 加治川ダムの所が車道の終点でゲートが有った。タクシーを下りダムを渡った対岸の登山口から登り始めた。
- 最初から急坂だった。ヤブツバキが咲いていた。イワウチワも少し咲いていた。トロッコ跡のレールが横切っていた。最初に勾配がゆるくなって小休止した所にはトロッコの構造物跡が有った。更に登って行くとイワウチワが多くなった。シャクナゲも少し咲いていた。
- 標高800m付近から登山道脇にも雪が出てきた。すれ違いが多くなってきた。「縦走する4人を見送って来た」と言う下越山岳会の人もいた。岩岳山頂にも雪があり幕営できそうだった。まだ時間も早いのでもう少し登ることにした。烏帽子岩との鞍部も右下に雪があり幕営に良さそうだった。
- 烏帽子岩への登りには鎖が有った。烏帽子岩付近はやせた尾根で雪も無く幕営には不適当だった。もう少し登ることにした。標高1050m付近から雪面歩きとなった。標高1120mの少し勾配がゆるくなった雪面にテントを張った。結局この日は20人程とすれ違った。
- 翌朝、テント内の室温は5℃だった。雪はやわらかくアイゼンは不要だった。ウグイスの鳴く尾根を登って行った。尾根は雪面と地面が交互に現れた。
- 最初に登り着いたピークが山伏峰だった。前方に蒜場山山頂が見えた。山伏峰~蒜場山間は幕営に良さそうな所が多かった。
- 蒜場山山頂は広い雪面の端に地面が出て、立派な標識が立っていた。烏帽子山方面には足跡が有った。
- 足跡に従い、最初は左手の尾根を下った。途中で谷を渡った。右手の尾根を5分程のヤブ歩きで越え、再び雪面に出た。しばらく雪面を歩いていくと烏帽子山往復のガイドと客の2人組がやって来た。「烏帽子山からの帰りに4人組の縦走者とすれ違った」と言っていた。
- 最低鞍部の前後は雪が途切れていた。ヤブの中には明瞭な踏み跡が有り、歩きやすかった。イワウチワやカタクリを楽しみながら歩いた。
- 踏み跡は自然に高立山の山頂を巻いて先の稜線に出ていた。稜線は雪面が続いていた。高立山に戻る方向へ足跡が有った。我々はわざわざピークを踏むまでもないだろうと、そのまま寄らずに烏帽子山へ向かうことにした。