- 前日に登山口まで車で入り、駐車場にテントを張った。3時頃雨の音で目が覚めた。濡れたテントをたたむのも気が進まなかったのでテントをたたんで車の中に入りシュラフにくるまって寝なおした。
- 4時20分に起きた時は雨はやんでいた。出発準備を始めた。まだ暗い中を懐中電灯を照らしながら出発した。最初の林道を歩いている間に、にわか雨が降ったが、すぐにやんだ。
- 沢を渡った後、尾根の登りになった。少し岩の混じる尾根だった。5時45分頃に懐中電灯が不要になり、5時55分頃に色がはっきり分かりだした。紅葉がとてもきれいだった。
- 稜線に出た所が送電線巡視路との合流点だった。黄葉がきれいだった。ちょうと朝日が登る時刻で、黄葉に一瞬日の光が差した。太陽はすぐに雲の中に隠れてしまった。
- しばらくは黄葉のきれいな樹林帯の登りだった。錦に染まる景色を眺めながら登った。最初の鉄塔まで登ると雨が降ってきたのでレインウェアを着た。木が刈られた尾根の登りになった。黄葉がきれいだった。更に次の鉄塔脇を通過し、3本目の鉄塔まで登った。3本目からは鉄塔は複線になり2本ペアで立っていた。
- ペアの鉄塔から少し登ると下りになった。ながめの良い稜線だった。鞍部を少し過ぎたところに美濃平家へ続く送電巡視路の分岐が有った。桧の木がところどころに生えていた。桧の木の下は、まだ雨が落ちて来ないので乾いていた。
- 井岸山のピークを過ぎて鞍部への下りになるとナナカマドの実がきれいだった。平家岳への最後の登りでは、手が冷たくなってきたので手袋を付けた。
- 山頂に着いたときは、雨は本降りに近かった。登り途中では見えていた荒島岳も雨で霞んでしまった。風も吹いていた。長居する気になれず早々に出発した。美濃平家への送電巡視路分岐付近まで戻り、桧の木の下で雨を避けながら休んだ。残念ながら降り始めて時間がたってしまったので桧の木の下も雫が落ちてきた。
- 予定では美濃平家まで行くつもりだったが、あきらめて下山することにした。樹林帯手前の最初の鉄塔まで下ると雨がやみ下から霧が出てきた。少し薄日が差して来た。レインウェアを脱いだ。巡視路合流点までの樹林帯は昼近い時間になったせいもあり黄葉がいっそうきれいだった。巡視路合流点を過ぎると再び雨が降り出したのでレインウェアを着た。黄葉のきれいなところだけ雨がやんでいたのは幸運だった。
- この日は予報が悪かったせいもあり、登山者に会わなかった。