- 山形市のT氏に山の内登山口まで車で送っていただいた。T氏に見送られて登山口を出発した。
- 最初の沢を渡るとブナ林の尾根になった。黄葉の盛りだった。標高950m地点に水場が有った。水量は比較的多かった。翌日の分まで水をくんで重たくなったザックを背負って登り続けた。
- 標高1200m地点には「梨の木平」の標識があった。ここまでに登山者3人とすれ違っていた。あまり平坦ではなく、でこぼこしていたがテントを設営した。食事の準備をしていたらきれいな夕焼けが見られた。
- 翌朝のテントの室温は7℃だった。霧だった。撤収時にテントに2cmくらいの穴があいているのに気が付いた。夜中に物音がしたが、どうやらネズミがかじっていたらしい。テント内のゴミ袋にも穴があいていた。
- 烏帽子岩への登りは急坂だった。ロープの張られた岩場を登ると稜線に出た。風が強かったのでウールの帽子をかぶった。踏み跡を2分くらい進むと烏帽子岩の頂上に出られた。霧で展望はなかった。
- 縦走路には小さな上り下りがあった。木道の有る小規模な湿原を通った。霧は少しずつ晴れてきて青空も時折見えてきた。更に進んでいくと分岐が有り、左へ1分ほどで座禅石に着いた。下の紅葉がきれいだった。
- 小さな草原を過ぎると葉山神社への登りになった。ブナ林だった。登り詰めると分岐が有り右手へ1分程登ると鳥居の先に葉山神社の祠があった。時々霧が晴れ稜線の展望が得られた。葉山神社から更に1-2分進むとトンボ沼が有った。霧が時々晴れ、月山の頂上部がかすかに見えた。
- 分岐まで戻り、灌木帯の縦走路を進んでいった。坂を登り詰め、分岐からわずかに右にはいると三角点の有る葉山山頂に着いた。平坦で少し広めに刈り払いされていた。灌木帯の上に月山が見えた。
- 霧の縦走路を進んで行った。大ツボ石からは霧の中に葉山山頂が見えた。大僧森、小僧森を通り、「どうだん通り」への分岐を見送ると、「お田沼」に着いた。回りの木々は葉を落とし赤い実を少し残すだけだった。
- 「お田沼」から少し進むと広いブナ林になった。ゆるやかな下りだった。雪の有る時期はさぞかしスキーが楽しめるだろうを思った。三宝荒神で、この日唯一の登山者4人組とすれ違った。「見晴らしの良いところまで登りたい」との事だったので「お田沼まで行くと良い。下りでは45分かかった。」と教えて上げた。
- 三宝荒神からは八丁坂と呼ばれる急な下りになった。カラマツの黄葉がきれいだった。舗装した林道に出て数分で「市民の森」に着いた。黄葉の見頃で、「こんなにきれいなのに誰もいないとはもったいない」と思った。
- 「市民の森」からの林道を歩いていると車が停まり駅まで乗せてくれた。時間とタクシー代を節約でき感謝。