- 岡山からレンタカーで鏡野町に向かった。鏡野町の最奥近くの遠藤集落を過ぎると道は未舗装の遠藤林道になった。凹凸が多く荒れた林道だった。時々タイヤが小石を跳ね上げ、車の底面にぶつる音がした。登山口の2kmほど手前の三ツ子原林道分岐付近に乗用車が1台駐車してあった。どうやらここで進むのをあきらめた様子だった。
- 三ツ子原林道に入って500mほど進んだ標高870m地点に車を置き歩き始めた。途中で軽トラックが車体を揺らしながら荒れた林道を登って行った。20分程登ると登山口に着いた。
- 登山道に入って登り始めた。最初は沢沿いの道だった。周囲は植林帯だった。尾根に出ると、一直線に山頂に向かう道になった。周囲は自然林になった。3mほどの幅の切り開きが防火帯のように山頂へと続く急登だった。
- 急登の途中で年配の男性単独行者が下山してきた。挨拶をすると「大阪から来た」との事だった。「分岐近くの車ですか」と尋ねると、「元気が無くて奥まで入れなかった」との返事だった。「それが正解でしたね。我々もすぐ先でやめました」と伝えた。
- 登るに従い紅葉がきれいになった。坂が緩くなってくると山頂に着いた。樹林に囲まれていた。周囲の紅葉がきれいだった。あいにくと霧に覆われていた。一部に切り開きがあったものの真っ白で展望は得られなかった。風が冷たかった。
- 帰りは往路を下山した。急坂では少し雨が降った。慎重に下った。最後に沢沿いに下ると登山口に着いた。後は林道を軽快に下った。
- 結局この日に会った登山者は一人だけだった。