- 予定の電車に乗り遅れ紀伊田辺駅には1時間遅れで着いた。次のバスは終点の大熊まで行かず、龍神温泉までだった。龍神村のタクシー会社は廃業したとの事で、やむなくレンタカーを借りた。
- 登山口付近には車3台位の駐車スペースが有った。水を3リットル持って出発した。
- 広い伐採地のある標高800m付近から積雪が有った。稜線の立石には江戸時代からの石柱標識が有った。積雪は10cm位だった。杉植林の中の小鞍部まで進みテントを張った。
- 夜になって降り出した雨は、真夜中に雪に変わっていた。夜明け前に幸いやんだので、懐中電灯をつけて出発した。林道に出てからは、時々雲の合間から月明かりが差すようなり、歩きやすくなった。積雪は30cmくらいあり、しばしば膝近くまでもぐって苦労した。
- 予定より大きく遅れ、遊歩道入口を過ぎたところで、このペースではレンタカーの返却時間に大幅に遅れると判断した。雪も降り出したので、あきらめて引き返すことにした。帰りも踏み跡は有るとは言え、靴がもぐるので大変な事に変わりなかった。テントをたたんでいるときに、意外にも登山者が二人登って来た。前の週にも登りに来たとの事で、雪が股下まで有ったとのことだった。凍りついたテントをしまうのに苦労した。
- 3週間後に再挑戦した。登山口に車を置いて出発した。水は500ccにしたので前回よりザックは軽かった。
- 立石で1-2cmの積雪だった。前回のテント場もすっかり雪がとけて、こんなブッシュの中に良くテントが張れたと思った。林道に出たところでテントを張った。積雪は5-10cmくらいだった。古い雪の上に積もった1-2cmの新雪をかき集めて水を作った。
- 翌朝の林道歩きは、足も雪にもぐらず、夏と同じペースで歩くことができた。明るくなるとすぐに遊歩道入口に着いてしまった。遊歩道を登り展望台まで進むと霧氷の上に護摩壇山が見えた。
- 護摩壇山への稜線は霧氷がきれいだった。風のあたる西側が特にきれいだった。風が強く手やほおが痛くなった。東側に出ると霧氷は小さいが風が少ないのでほっとした。スカイラインを横断するところは鞍部になっていて、風が強く寒かった。スカイラインからの取り付きの階段は凍りついて滑りやすかった。
- 護摩壇山への最後の登りは、踏み跡のために穴があちこちあり、歩きにくかった。山頂には凍りついた標識や休憩舎が有った。風のない東側の斜面に腰を下ろして休んだ。足先だけは、いつまでも冷たかった。
- 帰りは霧氷の写真を撮りながら下った。予定より早く下山できたので、龍神温泉でゆっくりと体を温めた。