- 肘折温泉からの林道は暑かった。山道に入ってからは沢を何回か渡るためアップダウンが多かった。
- 小岳の手前に国立公園の境界を示すに大きな看板があった。今回の登山で初めて登山者に会った。少し登ると湿原になり、小岳に着いた。小岳付近からは花が多くなった。
- 念仏ガ原の避難小屋は9人の宿泊者だった。すぐそばに水場があった。便所は外と書かれた立て札があった。進んで行くと、幅1m位の沢に二本の丸太が渡してあった。トイレはどうやらこの丸太にまたがってするようだった。
- 念仏ガ原を見るために小屋から木道を湿原の方に2-3分歩いた。月山は山頂付近に雲がかかっていた。突然5m位離れた灌木ががさがさと大きく揺れた。この大きな揺れは熊以外にはあり得ない。5m位走って逃げた。幸い熊は全速力で灌木を次々揺らしながら木道とは直角方向に山の方に逃げていった。
- 翌朝、明るくなるとすぐに湿原を月山に向かって歩き出した。ところどころにタチギボウシの群落があった。
- 立谷沢は橋が壊れていて徒渉しなければならなかった。深さは膝くらい、幅は5m位だった。水はとても冷たかった。渡り終わると急いで足ふいて靴下をはいた。
- 徒渉点から山頂への途中に水場があった。付近はヒナザクラ、チングルマなど初夏の花がまだ咲いていた。登山者があまり通らないせいか、高山植物を踏んづけそうな感じだった。
- やがて森林限界を越え、山頂が見えた。ニッコウキスゲの群落があちこちに有り、きれいだった。
- 山頂へ道が出たところには、「念仏ガ原への道は橋が落ちているために通行止め」との主旨の立て看板が有った。道理で誰にも会わないはずだと思った。山頂付近は急に観光地に出たように人が多かった。
- 下りは湯殿山神社に向かった。牛首を過ぎると急に人が減った。装束場手前の水場で8人位の白装束の修行者に呼び止められ水を進められた。水は冷たくておいしかった。「群馬から毎年来ている」と言っていた。
- 湯殿山神社本宮から湯殿山バス停の間は連絡バスがピストン輸送していた。おかげで湯殿山バス停に早く着く事ができ、ビールとカレーライスを食べる事ができた。