- 富士山の雪上訓練の講習会に参加した。参加者は講師1人を入れて9人だった。
- 初日は五合目と佐藤小屋の間にある雪渓で雪上を歩く練習をした。アイゼンと靴の間に雪がつまっていると講師に注意された。こんな緩雪でアイゼンをつけた事がなかったせいもあるが、少し油断があったと思った。
- 翌日、佐藤小屋で朝食の後、出発した。出発前に山頂を見上げるとちょうど月がかかっていた。
- 最初はダケカンバの間を登った。木がなくなると六合目になった。南アルプスが見えた。
- 七合目への登りで雪渓が現れた。七合目からは、いったん岩伝いの登りになった。八合目付近では一面の雪になった。アイゼンとハーネスをつけた。
- 標高3200m付近からは講師を先頭にロープにつながって登った。ロープを踏まないように、たるませないようにとの事だったが意外に難しかった。
- 標高3400地点で二人リタイアした。山頂手前では若い男性がピッケルに額をもたれかけさせながらフーフー深呼吸して苦しそうにしていた。
- 最後はあっけなく山頂に着いた。下界は雲の下ではっきり見えなかった。雲が目の高さが同じくらいの所にあった。飛行機で窓の外を眺めているような景色だった。建物の裏に回ると剣ガ峰が見えた。
- 下りは講師が一番後になり、ロープで確保されながら一気に下った。標高3400m付近でいったん雲の中に入り視界が悪くなった。標高3025m付近でロープとアイゼンを外した。
- 佐藤小屋から五合目は意外に長く感じた。五合目に近づくに従って観光客が増え、現実の世界に戻っていくような感じがした。
- 河口湖駅から快速のワンボックスを占領して参加者たちと祝杯を上げながら帰った。