- 前日は下部温泉で忘年会をした。当日朝は、車に分乗して登山口の平須に向かった。今回は12人の参加者だった。
- 登山口に車を置き、山道を登り始めた。木漏れ日の道だった。最初は植林帯で、ところどころ黄葉した広葉樹が見られた。落ち葉が敷き詰められていた。時々、鉄砲の音が下から聞こえてきた。暑くなってきたので途中で上着を脱いだ。
- 植林帯の斜面にジグザグに切られた山道を登って行った。標高1020m地点までの間で30歳くらいの男性の単独行とすれ違った。南アルプスの眺めが良いと教えてもらった。自然林に変わるとすぐに斜面を横切る道になった。鎖とロープが備え付けられていた。尾根の道になるとブナやミズナラが多くなった。葉はすっかり落としていた。
- 稜線に出ると反対側はカラマツの植林帯になっていた。左に曲がり一つピークを越えると次のピークが奥ノ院だった。富士山が良く見えた。反対側には南アルプスの高峰が白く見えていた。そよ風が吹いていた。ワインで乾杯し、昼食休憩にした。
- 奥ノ院からは有志3人で三角点の有る山頂に向かった。カラマツ林を上り下りすると山頂に着いた。富士山の方角だけカラマツが刈られていた。反対側にはカラマツの幹の間に南アルプスが見えた。小休止後、奥ノ院へ引き返した。
- 奥ノ院で全員と合流した後、稜線を分岐まで戻った。分岐からは稜線をまっすぐに進んだ。左側のカラマツ林を見ながら少し下ると、稜線からの下り口になった。右に曲がって急斜面をジグザグに切られた道を下っていった。
- 標高1500mまでは雑木林だった。その後、しばらく桧植林が続いた後、標高1400mから下ではブナ林になった。太いブナの木が有った。標高1300mから少し下るとロープのトラバース道が有った。造林小屋を過ぎると植林帯に入った。最後は少し黄葉した広葉樹の見られる植林帯を下った。
- 堂平で運転手が車を回収してくるのを待ち、車に乗り込んで甲斐岩間駅へ出た。この日、山中で会った登山者は一人だけだった。