- 今回の「潮風トレイル」初日は雨だった。水浜トンネルで雨宿りしながら一休みした。
- 波板漁港から登山道に入った。この道は、通行止めトレイルの迂回路だった。落ち葉が多かった。トレイルの目印テープを拾いながら登った。霧が出てきて寂しげな風景になった。
- 最後の急坂を登ると、石投山山頂に着いた。雨は上がったものの濃い霧に覆われ視界は30-40m程度だった。南の海側の木が刈られ、本来は展望が良さそうだった。遅めの昼食をゆっくりと食べた。
- 山頂からは本来のトレイルになった。標識もしっかりしてきて歩きやすくなった。やがて霧が晴れ日が差してきた。ようやく紅葉を楽しむ余裕が出てきた。登山口の沢で靴を洗い女川駅へ向った。
- 二日目、女川港で乗用車の男性が「大六天山へはコバルトラインで行くと登り口が有る」と教えてくれた。車道の登りで男性の車がクラクションを鳴らしながら抜いて行った。
- 樹林帯を登って行くと眺めの良い稜線に出た。2匹連なった産卵間近のトンボがたくさん飛んでいた。やがて着いた三角点の有る大六天山山頂は樹林に囲まれ、大きなアンテナが建っていた。少し進んだ三国神社には狛犬が三頭いて海がきれいに見えた。ベンチに座って一休みした。
- 下りは尾根伝いに万石浦へ向った。最初の送電鉄塔ピークは眺めが良かった。尾根の下りは紅葉が盛りだった。最後に笹かまぼこ製造所「高政」で翌日の行動食を買い、浦宿から列車で女川に戻った。
- 3日目は昼前から雨予報で、予定より早く出発した。最初は渡波(わたのは)駅からの迂回路歩きだった。万石浦沿いでトレイルと合流すると雨が降ってきた。トンネル出口でレインウェアを着た。
- 大越峠への登りは杉植林の道だった。小降りになったので植林に囲まれた峠で昼食休憩にした。昼食後は峠を下り、雨に降られながら海岸沿いに進んだ。小積浜からバスで渡波駅に戻った。
- 最終日は晴れだった。小積浜峠へは歩きやすい登山道だった。峠付近は紅葉がきれいだった。所々に「歴史の道」と書かれた標識が有った。海岸まで下ると海がきれいだった。立派な防潮堤の有る大原には震災慰霊碑が有り、周辺集落で亡くなった人達の名前が記載されていた。
- 小渕浜漁港を通り小渕バス停でトレッキングを終了した。食堂でソフトクリームを購入すると女店主に「歩いてきたの」と聞かれた。「歩いて来る人いますか」と問い返すと、「5月頃に来た」との返事だった。次回は、ここで昼食を食べてから出発しようと思いながら帰りのバスに乗り込んだ。
- 今回は約51km歩いた。これで合計797kmとなり全体1043kmの約3/4を歩いた事になった。雨に降られつつも景色や紅葉を楽しめた四日間のトレッキングだった。