- 登山口の駐車場には他の車はなかった。霧の立ちこめる中を出発した。
- なだらかな尾根道を登って行った。いっぷく平への中間地点ではギンリョウソウがたくさん咲いていた。胸突八丁の急坂は、さほどの長さが無く、拍子抜けの感じだった。
- いっぷく平はブナに囲まれた広場になっていた。地面は落ち葉でおおわれしめっていた。シートを敷いて昼食を食べた。天気は回復してきて、木の間から白山方面が見え出した。鳥のさえずりが多かった。
- いっぷく平から10分ほど進むと、登山道脇にサンカヨウが咲いていた。更に20分程登ると、右手に白山方面の尾根が見えて来た。天気は回復し青空が見えだした。この付近にはタムシバがたくさん咲いていた。立ち止まっている間に小さな虫がたくさん寄ってきた。
- 山頂まで30分くらいのところは道がぬかるんでいた。登山道脇にザゼンソウが咲いていた。山頂への最後の登りではショウジョウバカマが咲いていた。
- 山頂はガスにおおわれていた。他には誰もいなかった。休んでいるうちに小さな虫がたくさん寄ってきた。やがて晴れてきて別山が見えてきた。更に視界が開けないかと、しばらくねばたが、白山までは見えなかった。明るくなったせいか、虫はいつの間にか少なくなっていた。
- 標高約1645mのピークまで下ったときに、晴れてきて白山が見えだした。山頂付近はまだ真っ白だった。
- いっぷく平までは、ぬかるんだ道をゆっくり下った。行きより明るくなり、雰囲気も生き生きとしてきた。
- 登山口付近から振り返ると、山頂方面は再び霧におおわれていた。ついに一日、他の登山者には会わなかった。
- 名古屋まで戻って車を返し、豚カツで使ったエネルギーを補給しながら祝杯を上げた。