- 1両だけで走る小湊鉄道は50人ほどの乗客で賑わっていた。上総大久保はホームが一つあるだけの可愛らしい駅だった。駅前にはきれいなトイレが有った。
- 踏切を渡り、車道を200mほど進んだところから左折して林道跡の山道に入った。少し滑りやすく、右足が50cmほど滑ってしまった。しばらく登ると、ようやく歩きやすい山道になった。周囲は植林だった。やがて舗装された林道に出た。一休みした。
- 林道をしばらく歩くと、「養老の森」との標識のある広場に出た。南東方向が開け日が当たり暖かだった。ベンチが有ったので座って休んだ。家族連れの車が1台停まって休んでいた。
- 大福山展望台の入口に向かって林道を歩いて行った。行く手には大福山が見えた。バイクや車が数台通って行った。所々紅葉が残っていた。
- 大福山展望台入口から階段の歩道を登ると展望台に着いた。高さ約10mの展望台に登った。天気が良く、東京湾と筑波山が見えた。展望台の上は風が有って寒かったので、下に下りてベンチに座り、昼食と大福を食べながらゆっくり休んだ。
- 昼食休憩後、大福山山頂の白鳥神社に向かった。すぐに梅ヶ瀬渓谷への分岐が有り、あずまやが有った。こちらの方が日が当たって休むには良さそうだった。車道を200m程進んだところに白鳥神社への登り口が有った。坂道と階段を登ると白鳥神社に着いた。賽銭箱も無い小さな神社だった。それでも新年らしくポツリポツリとお参りする人がいた。お参り後、神社裏手の最高点まで行ってみた。樹林に囲まれ、標識も無かった。
- あずまやの建つ分岐まで戻り、山道に入って梅ヶ瀬渓谷へ向かった。最初は尾根の下りだった。やがて沢の道の下りになった。
- 沢の合流点で右に曲がり、5分ほど沢を登ると「日高邸跡」に着いた。木に囲まれた広場になっていて落ち着いた感じがした。カエデの落ち葉がたくさん積もっていた。脇には、すっかり葉を落としたカエデの大木が有った。
- 沢の合流点に戻り、まっすぐ進んで梅ヶ瀬渓谷を下って行った。靴底を濡らす程度の石伝いの徒渉が何度も有った。両側は砂岩の白い壁だった。登山道にはカエデの茶色い落ち葉が積もっていた。梅の木が所々に有り、花が2輪だけ咲いていた。シーズンにはさぞかしきれいだろうと思った。今は、寒々とした感じだった。 流れが大きく曲がったところでは、トンネルが掘られて流れのショートカットが作られていた。時々動物を撃つ鉄砲の音が遠くから聞こえてきた。
- 林道に出たところはテニスコート3-4面ほどの広さが有る駐車場だった。林道から車道へと進んで行った。途中の池は氷っていた。最後に少し登り返すと養老渓谷駅に着いた。日が傾き、空気がすっかり冷たくなっていた。
- 帰りの小湊鉄道は2両連結だった。それぞれの車両には30人ほどの乗客が乗っていた。列車がゆっくりと走るうちに、外はすっかり暗くなった。車窓からは、途中駅のイルミネーションがきれいだった。