- 北海岳から白雲岳避難小屋に向けては広々とした稜線が続いていた。足元にはエゾオヤマノエンドウやイワウメがたくさん咲いていた。空にはヒバリが鳴いていた。白雲岳が近づくとベンチが有ったので一休みした。
- ベンチから白雲分岐への登りになるとキバナシャクナゲやエゾコザクラが咲いていた。登り途中に雪渓が有った。
- 白雲分岐からの下りでは雪渓を横切るところが有った。雪渓を過ぎると登山道を水が流れていた。避難小屋が近づくとハクサンイチゲが少し咲いていた。
- 白雲岳避難小屋のテント場は半分ほどが湿っていて、歩くと足跡がつくほどだった。小屋寄りの乾いたところにテントを張った。この日のテントは12張りだった。
- 翌日はテントに荷物を置いて白雲岳を往復した。白雲分岐では風が強く、分岐の少し手前のハイマツの陰で一休みした。白雲分岐から白雲岳の火口原まで登ると風が和らいだ。
- 白雲岳山頂直下には雪が残っていた。雪の左手を進み、最後は岩の間を登って山頂に着いた。風が強かった。帰りは稜線通しに雪の上を下った。こちらの方が楽だった。白雲分岐まで下るとにわか雨が降ってきた。白雲岳避難小屋への下り途中で雨はやんだ。小屋に戻った時はテントは6張りに減っていた。
- テントを撤収し、忠別岳に向かって出発した。登山者とは、ほとんど出会わない静かな稜線だった。すぐに長い雪渓が有った。雪渓が終わるとハクサンイチゲが咲いていた。平たい石の多いスレート平まで来るとコマクサが咲いていた。
- スレート平から高根ヶ原分岐付近にかけてはホソバウルップソウがたくさん咲いていた。他にコマクサ、ハクサンイチゲ、キバナシオガマが咲いていた。
- 平ヶ岳にかけては風が強かった。コマクサやハクサンイチゲが咲いていた。ハイマツ帯になるとようやく風が治まった。
- 忠別沼の脇には木道が敷かれていた。沼の中央には雪が残っていた。周囲にはエゾコザクラとハクサンイチゲが咲いていた。静かな沼のほとりは、いつまでも休んでいたい雰囲気だった。
- ハイマツの間を登って行くと忠別岳に着いた。東側は一面のハクサンイチゲのお花畑だった。西側は絶壁だった。
- 忠別岳からの下りもハイマツが多かった。ハイマツの中は風が無く暑かった。ハイマツ帯から出ると風がさわやかだった。チングルマとエゾツガザクラが少し咲いていた。
- 忠別岳避難小屋へは雪渓の上を下って行った。雪渓の端に避難小屋が有った。テント場は小屋のすぐ下に有った。テント場から少し下ると雪渓から流れ出る水を汲むことができた。この日のテントは1張り、小屋の宿泊は7人だった。