- 宝蔵院の広い駐車場には他に車が1台あるだけだった。駐車場横のベンチからは西側の展望が開けていた。曇り空で霞んでいて海は見えなかった。駐車場先のトイレに寄ってから出発した。
- 宝蔵院の本堂前の道は苔むしていて両側には百体以上の地蔵が有った。江戸時代から村人が一体一体担ぎ上げたと説明板に書かれていた。本堂脇から山道に入った。
- 杉植林の道だった。緩い登りが続いていた。水はけの良い道で良く整備されていた。ウグイスがたくさん鳴いていた。背丈ほどの高さにはコアジサイがたくさん咲いていた。標識の柱には1番から順番に番号が振られていた。10番表示付近で三脚を持った単独行とすれ違った。「シャクナゲはあまり咲いていなかった」と言っていた。
- いったん上を巻く道になり標高770m位まで登ってから30m程下った。この付近はフタリシズカが咲いていた。鳥がたくさん鳴いていた。サワガニが一匹歩いていた。
- やがて通行止めになっている大沢温泉からの道と合流した。ヤマツツジが少し咲いてた。ガクウツギも多かった。荒れた林道を横断してしばらく登ると八瀬峠だった。林道が通っていた。少し霧雨が降っていた。
- 八瀬峠で植林は終わり、花の終わったシャクナゲの森になった。一つの枝だけシャクナゲの花が残っていた。赤いチチブドウダンの花がたくさん足元に落ちていた。花も残っていた。
- やがてシャクナゲの森は終わった。霧に覆われた森は、ところどころに赤いヤマツツジがぼんやりと見えているだけになった。ヒメシャラの木があちこちに有った。山頂直下まで進むとアズマシャクナゲの花びらがたくさん落ちていた。名残の花を咲かせている木も少し有った。
- 山頂には登山者が一人いた。鉄製の展望台に登ってみた。あいにくの霧で展望台周辺の木を上から見下ろすことがでるだけで展望は得られなかった。展望台の途中ではチチブドウダンを間近にたくさん見ることができた。山頂には4つほどベンチが有った。シートを敷いて服が濡れないようして座って昼食休憩にした。単独行が下山して行き、代わりに3人組が登ってきた。
- 帰りは往路を下った。10番表示からの下りでは、滑りやすい木の小橋が多く、ゆっくり下った。
- この日、山中で出会った登山者は5人だけだった。