- 良い天気だった。車坂峠の登山口でアイゼンを付けて出発した。
 - 尾根を通る表コースを登った。前年は強風と新雪に途中で撤退したコースだった。今回は快適だった。トレースはしっかり着いていてアイゼンの歯が効いて歩きやすかった。
 - 車坂山までは4-5人の登山者とほぼ一緒だった。車坂山からの下りで前の登山者に詰まってしまったので新雪部分を迂回した。登り返しでトレースに戻った。
 - 眺めの良い場所を2箇所ほど通った。標高約2150mの坂の途中で小休止した。トイレに行きたくなりうろうろしているうちに食料を食べそびれてしまった。
 - かまぼこ型の避難小屋の横を過ぎるとピークに出た。シャリバテ気味になったのでパンを二つ急いで食べた。
 - ピークからわずかに下ると槍ヶ鞘(やりがさや)に着いた。見晴らしが良く浅間山がきれいに見えた。登山者が7-8人休んでいた。周辺の木には雪が付き少し霧氷もできていた。長さ15cm程のつららもできていた。
 - 槍ヶ鞘からの下り始めは軽アイゼンだったら少し恐怖を感じそうな急坂だった。中コース分岐からは登り返しになった。急な登りでアイゼンが良く効いて快適だった。
 - トーミの頭は少し風が有って寒かった。早々に通過した。
 - シラビソの樹林帯を登って行くと黒斑山山頂に着いた。目の前に浅間山が大きかった。風はほとんどなかった。登山者が5-6人休んでいた。日向にザックを置き、上に腰掛けて昼食休憩にした。ポットのお湯で溶かしたインスタントスープがおいしかった。
 - 下りはトーミの頭を下った分岐から中コースに入った。緩い樹林の下りで単調だった。少し広くなったシラカバの多いところで小休止した。その先は少し急になって展望が開けた。車坂峠の反対側の山々が見えた。
 - 傾斜が緩くなると車坂峠に着いた。ベンチは日が差して暖かだった。
 - バスの待時間を利用して、ホテルのレストランでケーキセットを食べた。窓からは南の展望が良かった。ホテルの係の人が、双眼鏡を見ながら「金峰山の右に富士山が見える」と教えてくれた。かすか過ぎて肉眼では分からなかった。
 
