- どのコースを取っても大朝日小屋へ着くのは2日目の晩になるので、いっそのこと初日からある程度歩ける葉山からのコースを取ることにした。
- 葉山の登りですれ違った人に「大朝日岳まで」と言うと、遠くまで行くと驚かれた。
- 葉山山頂付近は紅葉と赤い実(たぶんナナカマド)が美しかった。はるかな大朝日岳が印象的だった。
- 葉山山頂の小屋の宿泊は1人だけだった。小屋のノートをめくってみると大朝日岳まで行く人はほとんどいないことが分かった。ノートに書かれた範囲では1シーズン3-4組だった。
- ノートに奥の院が紹介されていたので行ってみた。途中にあった小さな湿原が紅葉で美しかった。奥の院からは祝瓶山がはっきりと見えた。
- 夜のニュースで、今朝、朝日岳に初冠雪があったとの事だった。去年より28日早いらしい。
- 2日目は朝食もそこそこに出発。暗い中、突然鳥がばさばさと飛び立ったので驚かされた。
- 前御影山あたりから紅葉がきれいになり、御影森山をすぎた水場のあたりまでとてもきれいだった。御影森山をすぎてようやく人とすれ違うようになった。御影森山まで人通りが少ない割には道はよく整備されしっかりと刈りはらいがされていた。
- 大朝日岳への最後の登り150mには雪が残っていた。山頂からは最初南側が見えていたがすぐにガスで見えなくなってしまった。
- 大朝日小屋は大変な混雑で2畳に5人寝るほどだった。小屋に6時ころ着いた人は土間に寝かされそうになったが、宿泊者が協力してつめてあげたので何とか部屋の中で寝ることができた。
- 3日目、小屋が混んでいたので暗いうちから外で食事をした。気温は1度で満月だった。1人テントも張らずに野宿している人がいたので驚いてしまった。
- 昨日頂上で会った水田氏に「一緒に行きますか」と声をかけ一緒に出発した。
- 西朝日岳からは飯豊連峰,鳥海山,月山,以東岳,大朝日岳が見えた。山を見分けるのに行きにタクシーの運転手がくれた山形県の地図を使った。どうせ使わないと思っていたのに、意外なところで役立った。
- 寒江山で、以東岳から来てこれから大朝日岳に行くと言うアベックに会った。このコースどちらかというと北から南へ歩く人が多いようだ。
- 三方境から天狗小屋の間は主稜線からはずれるので人が少なくなった。天狗小屋までの間で1人としかすれ違わなかった。1310mのピークから天狗小屋まで大変紅葉がきれいだった。
- 天狗小屋の宿泊者は8人だった。1人前々日も宿泊したと言う人がいた。前々日は30人位いたとの事だった。その人によるとこの小屋は釣り客がよく利用するとのことだった。
- 最終日、小屋の裏の天狗角力取山から日の出を見た。大朝日岳,寒江山,以東岳,障子ガ岳が見えた。朝焼けの以東岳が美しかった。
- 水田氏と一緒に出発。粟畑からは天狗小屋周辺の紅葉がとてもきれいだった。障子ガ岳まではアップダウンが多く、地図のコースタイム1時間ではとても行けなかった。
- 障子ガ岳からは大朝日岳,以東岳,月山,鳥海山などが見えた。このあたりも紅葉がきれいだった。障子ガ岳から紫ナデまでに登山者9人とすれ違った。障子ガ岳だけを登る人も多いと思った。
- 下山口の原の民宿橋本荘で1200円の定食を食べた。キノコがふんだんに使ってあり、こんなおいしい昼食はないと思った。
- 原からのバスは休日で運休とのことのため、月山口までと歩くつもりで出発したが、途中で運良く車に拾ってもらった。終わりよければすべて良し。この1年で最も充実感のあった山登りだった。