- 寸又峡温泉入口の駐車場に車を置き、温泉街を歩き出した。早起きのみやげ物屋から「おはようございます」と声をかけられた。温泉街の外れから歩道を下り河原近くに出ると猿並吊橋が有った。定員は5人で、歩くと揺れて少しスリルが有った。
- 吊り橋から一登りで寸又峡左岸林道に着いた。大きな案内板が有りコースが紹介されていた。途中には2箇所展望所が有ることが書かれていた。林道脇の木の階段を登り登山道に入った。
- 時折、岩の混じる樹林帯の尾根を登っていった。木々の葉は青々として紅葉はもう少しの様子だった。標高850mを過ぎたあたりの尾根は急でロープが張られていた。
- 登山道は、いったん尾根を外れ、斜面をトラバースする道になった。この付近には杉が多かった。トラバースが終わると「合地ボツ」の標識が有り、再び尾根の登りになった。尾根が緩くなってくると展望所に着いた。深南部の前黒法師岳から池口岳までが見えた。高い松の木が少し展望のじゃまになっていた。少し登るともう一つ展望所が有った。じゃまな松の木は無いものの池口岳が手前の尾根の陰になってしまった。
- 展望所を過ぎると尾根は再び急になった。少し木々が黄葉し始めていた。カラマツも少し混ざっていた。ところどころでリンドウが咲いていた。
- 尾根の登りがゆるくなってくると、やがて山頂に着いた。山頂の西側半分はシラビソ、東側半分は広葉樹とカラマツに囲まれ展望はなかった。広葉樹は少し黄葉していた。富士山方面が少し切り開かれていたが、枝が伸びている上に雲が出ていたので富士山は見えなかった。
- 下りは往路を一気に下った。寸又峡温泉に着いた頃は、日も傾きかけた夕刻になっていた。この日、朝日岳に登ったのは8人だけで、我々3人以外は、いずれも単独行だった。
- 寸又峡温泉で一浴してから帰った。