- 銀山平キャンプ場は一張り1575円。5人で3張り張ったので結構な贅沢なキャンプになった。管理人さんは最初は「林の中が張る場所だ」と説明していたが、すぐ後で軽トラックでやって来て、「こちらの広いところで張ると良い」と気を利かせてオートキャンプ場の広々としたサイトに張らせてくれた。この時期のキャンプ場は奥の方に1-2張りあるだけで静かで気持ちが良かった。ローソクの火を囲みながら、ちょっとした前夜祭となった。星空がきれいだった。
- 翌朝は、テントに余分な荷物を置き、暗い中を出発した。登山口まで懐中電灯で車道を歩いた。登山口には数台駐車してあり、出発していく人や、出発準備中の人がいた。
- 樹林帯の山道を登り始めた。やがて明るくなり、前山付近で日の出となった。朝もやの間から越後駒ガ岳が見えて来た。
- 前山からは、ゆるい登り坂を進んだ。ブナなどの黄葉が次第にきれいになってきた。
- やがて「これより岩場」の標識のある前くら基部に着いた。標識を過ぎるとすぐに鎖場になった。梯子も3箇所ほど有った。岩場をトラバースするところでいったんロープが張られた下りになった。注意深く通過すると、今度は急な登りの岩場になった。長い鎖が取り付けられていた。岩には手がかりがたくさんあったので、ほとんど鎖に頼る必要はなかったが、濡れていたので手が汚れてしまった。岩場を登り切ると前くらの上に着いた。紅葉がきれいだった。
- 前くらからは、ゆるい登りがしばらく続いた。ナナカマドなどが真っ赤に紅葉していた。やがて急坂になった。急坂を登り切ると頂上の稜線部に着いた。今まで見えなかった燧ガ岳が思いの外近くに見えた。
- 山頂までは紅葉のきれいな岩場の稜線だった。鎖場が1箇所有った。山頂には10人程の登山者がいた。休んでいたら丹後山からの縦走者が4人着いたのでびっくりした。
- 下りでは、前くらの濡れた鎖場の通過に手こずった。登りよりも時間がかかってしまった。前くら基部からは、バスの時間を気にして、ほとんど休まずにキャンプ場まで戻った。
- 手早くテントをたたみ、「ありがとうございます」と挨拶する管理人さんに気分を良くしながらキャンプ場を後にした。
- 浦佐駅前で待ち時間を利用して祝杯を上げた。