- 大川戸(おおかわど)の登山者駐車場は平日の水曜日なのに8割ほどが車で埋まっていた。人気の有る山だと驚いた。引き上げるタクシーを見送った後、トイレに寄ってから歩き出した。
- 稜線までは桧植林の中の一直線の登りだった。稜線に出てからはコナラの森になった。黄葉がきれいだった。
- 最初の峰、三登谷(みつどや)山に着いた時には、暑くなって一汗かいていた。Tシャツ1枚になった。ベンチとテーブルが有ったので座って休んだ。展望板が有り、日光連山が記載されていた。あいにくこの日は霞んでいて近くの山が見えるだけだった。
- ちょうど見頃のコナラの黄葉を見ながら、稜線を雨巻山へ向かって歩いて行った。大川戸へ向かう分岐が二つ有った。二つ目の分岐で小休止した。風が少し冷たかった。更に稜線を歩いて行くと、山頂の手前で道が「岩の道」と「階段の道」に分かれていた。「岩の道」を登った。岩場を過ぎるとすぐに「階段の道」と合流した。合流後は山頂への最後の緩い登り坂になった。紅葉がきれいだった。太いブナの木が一本だけ有った。
- 山頂は東から南にかけての展望が開けていた。山頂の温度計は18度を示していた。気温が上がったせいか遠くの山は霞んでいた。ベンチには20人ほどの登山者が休んでいた。我々もベンチに座り白ワインで乾杯してゆっくり休んだ。
- 山頂からの稜線もコナラが多かった。黄葉を楽しみながら歩いた。ミヤマシキミの赤い実もきれいだった。しばらく進むと「猪(しし)ころげ坂」だった。ジグザグに道が細かく切られていて、それほど急ではなかった。
- 「峠」の標識が有る場所からは、再び登り坂になった。暑くなったので再びTシャツ1枚になった。登り詰めると御嶽(おんたけ)山でベンチがあった。これから向かう足尾山が見えた。御嶽山からは急な下りの鎖場になった。標高差20mほどの下りを順番に下るのに5分以上かかった。
- 鞍部からわずかに登り返すと足尾山山頂に着いた。展望は無かった。足尾山からの下りは斜面を横切って進む道になった。やがて沢に出た。靴底を濡らしながら30-40mほど沢を下るとロープが有った。ロープを過ぎると普通の山道の下りになった。
- 下りきったところに大川戸の駐車場に戻る道と地蔵院へ向かう道との分岐が有った。地蔵院への道も歩きやすそうなので、帰るには近道の地蔵院へ向かう事にした。
- 紅葉を見ながら沢沿いの道を進んでいくと、やがて広々とした場所に出た。堂ヶ入沢親水公園だった。芝生地の中に、あずまやが有った。あずまやのベンチに座り足尾山を振り返りながら気持ちの良いひとときを過ごした。
- 最後は地蔵院前を通って車道を益子参考館入口バス停まで歩いた。ちょうど日没の時刻だった。バスを待つ間に民家の間に大きな夕陽が沈んで行き、一日の山行を締めくくった。