- 第一ゲレンデはスキーをかついで登った。ゲレンデ上部に案内板のある登山口があった。シールを付けて、スキーをはいた。
- 最初は急な登りだった。やがてだらだらとした登りになった。両側は樹林帯だった。しばらく登っていくと、あずまやに着いた。半分以上雪に埋もれていた。展望が少し開け、行く手の尾根が見渡せた。
- 道が沢沿いになり前方に堰堤が見えた。急な斜面なのでいったんスキーを脱いでつぼ足になった。新雪で容易に登れなかった。緩くなったところでスキーを再び付けた。
- 登山道に沿ってジグザグに登っていった。やがて両側の樹林が無くなり前方が開けた。真っ白な稜線がきれいに見えた。鉄塔の下を通り、広々とした粟柄越に着いた。木のない一面の雪原で今までの苦労が報われた思いだった。
- ゆるい雪原を登りつめると方位板のある赤坂山山頂に着いた。360度の展望だった。行く手には三国山が見えた。時間的に三国山は無理なので赤坂山から引き返すことにした。スキーを脱いで、風を避けるために岩陰に座り、昼食を食べた。
- 展望を楽しんでいるうちに雲が濃くなり、小雪がちらついてきた。二人組が登った来たのを機会に下山することにした。最初の下りは広々としたスロープだった。雪質が不安定で初心者には難しく、転びながら下った。やがて尾根が狭くなって両側が樹林帯になった。登山道に沿ってジグザグに下った。木にぶつかるのがこわくて何度も転倒しながら悪戦苦闘して下った。もたもたしているうちに早くも先程の二人組に追いつかれてしまった。620mピーク手前にはスノーシューの団体が10人位いた。下手なスキーを人に見られるのは、あまり気分の良いものではなかった。
- 堰堤のところはスキーを外して下った。あずまやから先は傾斜が緩くなった。両側が木で、狭いところも多かった。スピードが出過ぎるたびに転びそうになり、四苦八苦しながら下った。最後、ゲレンデに出る前の急坂はスキーを脱いで下った。
- ゲレンデは今までの苦労を吹き飛ばすように直滑降で一気に下った。駐車場に戻ったときは本降の雨になっていた。