- 高校生で満員の電車を無人駅の赤星で降りた。国道を野田まで歩き、赤星山に向かって右折した。舗装された急坂の林道を登りつめると登山口に着いた。
- 沢を何度か渡る変化のある山道だった。最初の2箇所には木の橋がかけられていた。機(はた)滝は日の光の中でまぶしく輝いていた。水しぶきが霧状になって降りかかった。
- 稲妻滝の上部で沢の横の岩に腰掛けて休んだ。苔と新緑がきれいだった。
- 分岐を右にとり、千丈滝へ向かった。新緑のきれいな沢沿いの道だった。盛んにミソサザイが鳴いていた。千丈滝は落差の大きな滝だった。滝を見ながら昼食を食べた。
- 中折滝、天流滝を見て、先程の分岐から来た道と合流した。少し登ると右手の山の斜面にアケボノツツジが咲いているのが見えた。
- 赤星山山頂手前は木の葉が出るか出ないかの新緑だった。林床にはカタクリが咲いていた。
- 山頂は草の刈られた広々した場所だった。法皇山脈が見えた。反対側には瀬戸内海が見えた。カタクリがところどころ咲いていた。山頂の端にある「中尾」「根津」と書かれた矢印を少し進むと、灌木の下に一面のカタクリが咲いていた。
- 下りは千丈滝を迂回する道を通った。植林の道で面白味は少ないものの足場のしっかりした下りやすい道だった。機滝は行きとは光線の加減が違ったせいか、ずっと落ち着きを増して見えた。
- 夕暮れの近づいた道を駅へと向かった。家路へ急ぐカラスの大群が上空を舞っていた。