- 前年、悪天候のため山頂を断念した雪辱登山で、今回は7名の参加だった。中腹の「くろがね小屋」は3月末でいったん休館し、数年かけて建て替える予定だった。今回を逃すとしばらく小屋を利用できなくなり、貴重な山行だった。
- スキー場のレストランで早めの昼食を食べ、アイゼンを付けてから出発した。快晴だった。大勢の登山者とすれ違った。中には小屋を往復するだけの人もいた。「小屋はお祭り状態です」と教えてくれた。我々が小屋泊まりと知ると「その権利がうらやましい」と言われた。小屋が近づくと斜面を横切って進む道になった。しっかりアイゼンを効かせて登った。
- 小屋は、感染対策で定員の半分だけの受け入れだった。25人ほどの宿泊でゆとりが有った。夕食前にビールや缶チューハイで乾杯して歓談した。日本酒はすでに売り切れだった。夜は月明りに周囲の山がうっすらと見え穏やかだった。
- 翌日も風がほとんどなくて穏やかだった。最初の急坂はアイゼンを効かせて登った。しっかりトレースの付いたルートを山頂へと向った。
- 峰ノ辻は少しそよ風が吹いていた。所々に青空が見えていた。余分な荷物を置いて山頂に向った。山頂へのトラバース道もアイゼンがよく効いた。山頂直下の標識の有るところから山頂の岩峰へは左から回って登った。
- 山頂は少し風が有った。前年の雪辱ができた記念の撮影をした。岩陰で風を避けて休んだ。
- 帰りは牛ノ背を経由した。牛ノ背は所々雪の無いところが有った。少し風が強かった。馬ノ背との分岐付近からは沼ノ平と裏磐梯の湖が見えた。分岐から峰ノ辻へ少し下ると風が治った。雪の無いところが少し有った。峰ノ辻で荷物を回収した。
- 峰ノ辻からはトレースに従って勢至平に向った。樹林帯に入ってからも、しっかりしたトレースが有った。行きの道に出てからは往路を下った。
- 奥岳で温泉に入り、タクシーで二本松駅近くの寿司屋まで行って打ち上げをした。
- 二日間とも穏やかな気候で冬山と言うよりも春山の感じだった。