- 甲子温泉の大黒屋の駐車場を通り、少し下って川を渡ってから登り始めた。ミズナラとブナの森だった。猿ヶ鼻までは大きくジグザグに切られた登山道を登って行った。猿ヶ鼻を過ぎると尾根伝いの道になった。サラサドウダンやウラジロヨウラクがたくさん咲いていた。ハルゼミが鳴いていた。
- 甲子峠分岐を過ぎると登山者8人とすれ違った。どうやら甲子山は甲子峠から往復する人が多いらしかった。甲子山山頂にも先客が二人ほど休んでいた。
- 甲子山からの下りで地元白河の20人組登山者とすれ違った。更に沢登りの二人組ともすれ違った。水場では水を3リットル確保した。坊主沼への途中の谷間には少し雪が残っていた。坊主沼ではカエルがたくさん鳴いていた。避難小屋は前年秋に建て替えられたばかりで、きれいで気持ちよかった。他の宿泊者は無かった。ノートには毎週末、登山者の記載が有った。先程すれ違った沢登りの二人組も立ち寄っていた。
- 翌朝は本降りの雨だった。少し枝がかぶり気味の縦走路を歩いていった。須立山への途中で、一行のうちの一人がザックカバーをなくしてしまった。枝に引っかけて落としたようだった。
- 三本槍岳への登りではイワカガミが咲いていた。三本槍岳に着いたときは少し小降りになっていた。
- 三本槍岳を過ぎると道も少し歩きやすくなった。2人組2パーティと20人組の登山者とすれ違った。朝日岳の肩に着いたときは雨が上がった。朝日岳山頂では、霧が晴れて三本槍岳が見えた。
- 峰の茶屋跡への下りでも数名の登山者とすれ違った。鎖場が有った。霧雨で濡れた岩は滑りやすかった。峰の茶屋跡の避難小屋は霧に包まれていて直前に着くまで気が付かないくらいだった。小屋の中で紅茶を湧かしてゆっくりと休んだ。休んでいる間にツアー客20人組くらいがやって来て朝日岳に向かっていった。
- 茶臼岳への登りで空が明るくなり霧が晴れてきた。振り返ると朝日岳や三本槍岳が見えた。
- 今まで天気が悪かったせいか山頂には誰もいなかった。日光連山が見えた。暖かくなったせいかハルゼミの鳴き声が聞こえた。
- 茶臼岳からの下り途中で再び霧に包まれてしまった。ロープウェイ駅には他の客はおらず、駅員とみやげ物屋の店員が手持ちぶさたの様子だった。
- 山麓駅に着いたときはちょうど前のバスが出発した直後だった。次のバスまでの待ち時間を利用して大丸温泉まで下り一浴してから帰った。