*アトムと楽しむ親と子のコンサート*
2004.03.13オーチャードホール


※正式名称(?)は『宇宙のファンタジー アトムと楽しむオーケストラの魅力 親と子のファミリー・コンサート』というモノでした(^-^;)

 ん〜、”親と子の…”っていうところがちょいと引っ掛かったんですが(^^ゞ、03アストロアトムのサウンドトラックは結構お気に入りだったりするのでしっかりちゃっかり行ってきましたよ(´ー`)。
 03アトムのサントラを担当しているのは、交響楽の作曲家・吉松隆氏。この人、鉄腕アトムの相当なファンで、アトムを作りたい&お茶の水博士のような科学者になりたいために慶應の工学部に行ったという経歴の持ち主(^-^;)。でも、クラッシック音楽に目覚めてしまったため大学を中退し、独学で交響楽作曲家になったというスゴイ人です。氏のホームページにはアトムに関する考察(トビオは実は事故死ではなく殺されたのでは?)があったりして結構面白いですよ。ぜひ、ググってみてくれたまへ。
 コンサートの内容は、下記の通り〜。

   吉松隆:子供達のための管弦楽入門
   ブリテン:「青少年のための管弦楽入門」よりフーガ
   ストラヴィンスキー:「火の鳥」より魔王カスチェイの踊り
   マスネ:タイスの瞑想曲
   ラヴェル:ボレロ
   ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第一楽章より
   吉松隆:組曲「アストロボーイ・鉄腕アトム」
        アストロボーイ/アトムのワルツ/お茶の水博士/ポリス出動
        ウランのワルツ/<間奏曲>/アトム・サーカス/宇宙艇発進
        地上最大のロボット/バトルフィールド/コラール
   高井達雄・作曲/谷川俊太郎・作詞/吉松隆・編曲:鉄腕アトムのテーマ

 アトムとお茶の水博士の掛け合いで進行し、映像効果も交えた、クラッシック入門編といった構成。そういや、@が小学生くらいの頃に「オーケストラがやって来た」とか言うタイトルの(違うかも?)山本直純が司会進行のテレビ番組がありましたっけ、あんな感じ。
 ラヴェルのボレロでは、アトムの効果映像が投影され、ボレロのリズムに乗ってアトムの顔が揺れるというもの。曲の進行に従って楽器が増えていく曲なんですが、曲が盛大になっていくにつれ、アトムのバリエーションも増加&変化していき、末期にはずらーーーっとならんだ溶けかけたようなアトムが夢に出てきてうなされそうでした(^-^;)。
 ベートーヴェンの名曲『運命』では、SONYで開発中の人型ロボット「QRIO」が出てきて指揮振り〜。そうか、舞台袖の物々しい雰囲気のスーツのおじさん方は、QRIOの開発スタッフの人々だったのだな。この様子は、テレビのニュースに出てましたよ。
 何と言ってもメインイベントは組曲「アストロボーイ・鉄腕アトム」。やっぱ生演奏はいいやね(´ー`)。スコアは出回ってないのかしら?学校の文化祭とかでオケ部やブラバンとかが演るにはもってこいのネタだと思うんですけど(^-^;)。
 最後は小学校のコーラス隊による「♪空を越えて〜」のテーマ曲大合唱。伴奏のメロディーにアストロアトムのメインテーマ部分が挿入されていて、新旧アトムのコラボレーションがナイスでした。
 手塚治虫もクラッシック好きで、白黒アトム、80アトムでもいろんなクラッシック曲が盛り込まれていました。会場には吉松隆氏と高井達雄氏がみえていましたが、やっぱり手塚先生にも来てもらいたかったなぁと思いました。