「ご主人さまと呼べ」
などというセリフは、ゲームの中だけにしてほしいものですが、それだけでは飽き足らず、実在の女性を半ば監禁
状態にした上、そのセリフを強要して、あげくケーサツにタイホされたりする者がおるようです。
「萌えとは『ないものねだり』だ」、と以前ここでホザいてみたりいたしましたが、「ないものをねだる」とは、総じて
自己の理想を実現しようとする行為に他なりません。
多くの良識ある方々は、迫り来る欲望をぐっとこらえ、何かを代用として所持したり、バーチャルなものに興じる
ことで理想の実現を図っておられます。
その理想が猫耳だの、羽だのといった突拍子のないもの、あるいは現実にあってもそれを手にする勇気がない
もので、それを代用して愛玩することを萌えというのかも知れません。
「ねだる」は「強請る」と書きます。
文字通り他人の迷惑も顧みず、強引に自己の理想を実現しようとして、時にケーサツのお世話になったりする、
際限のない人間の欲望。
しかしその際限のなさこそが、人間を人間たらしめ、私たちの進化を促していることも事実であります。
「萌え(バーチャルなもの)」で満足できない、進化していく人間を「萌え(バーチャルなもの)」に押し留めるには、
「萌え(バーチャルなもの)」のさらなる進化しかないわけですが・・・
つづく・・・らしい